REPORT | 展覧会
2014.06.20 11:34
「愛染明王」(吹きガラス/ホットワーク H600/ W600/ D400mm)
昔から人々がつくり出してきた創造物に興味があります。土偶、仏像、獣神、精霊、妖怪。それらの姿は美しくもあり、また恐ろしくもあり、あるものはこっけいな姿をしています。人々はそれらを、信仰、崇拝、畏敬の念を持って祈ったりしてきました。なぜそのような姿になったのか、とても不思議です。それらをつくり出した人々の想像力にはとても驚かされます。そしてそのエネルギーに圧倒されます。製作した人たちの情熱やいろいろな思い、エネルギーが込められているのでしょう。ものには力があると信じています。
自分も作品に自らの思い、情熱、エネルギーを注入し、それらが人々に伝わり、作品を楽しんでいただければと思います。溶けているガラスは1,300度の熱エネルギーを持っています。そのすごいエネルギーを持ったガラスと格闘し、製作しています。
小幡祐嗣/1971愛知県豊田市生まれ。99年東京ガラス工芸研究所卒業。2001年富山ガラス造形研究所卒業。02〜06年金津創作の森ガラス工房勤務(福井県)。07年よりフリーとして活動し、09年立山山麓(富山市本宮)にて築炉 オバタ硝子工房設立。
oni-gama@pr.ctt.ne.jp
この連載は、去る3月に六本木のアクシスビル地下1階シンポジアで開催された富山ガラス作家協会展2014「ガラスが繋ぐ、人、未来」に参加した9名の作家の皆さんに、ご自身の作品とコンセプトについて語っていただきます。
前回までの記事はこちら。
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