INTERVIEW | インテリア
2014.05.23 17:28
この連載では、東京・六本木のアクシスビルのショップの皆さんにお店のコンセプトについて語っていただきます。第1回は、アクシスビルオープン以来33年、3階にショップを構える、和食器・アート&工芸ギャラリー「サボア・ヴィーブル」。オープン当初よりショップを支えてきた、目利きの外山恭子さんにインタビューしました。
サボア・ヴィーブルはどのようにスタートしたのでしょうか。
今年で創業36年になります。アクシスビルができる以前、六本木のテレビ朝日通りのビルの中2階でお店をスタートしました。当時は、問屋が売れると思うものを作家につくらせ、販売店に卸すという流通でした。また一方で、著名な作家が百貨店の工芸画廊で、作品を発表していくという販売ルートもありました。その頃、創り手側が問屋を通さずに、直接売り手と結んで販売したいというムーブメントが起こりました。作家は自分の考え方に基づいて、創りたいものを創り、それをお店の人が作家とコミュニケーションをとりながら売る、というスタイルです。その役割を担いたいと思ったことがサボア・ヴィーブルの始まりです。
常に展覧会を行っていますが、作家を選ぶ基準とは?
展覧会は、月に3回のペースで行っています。もちろん作家からだけでなく、サボアからも作家にアプローチしてきました。作家を選ぶ基準は、まずは、その作品にキラリと光る個性があるということです。売れる・売れないではなくて、作家がどのような個性を出して創作を続けていきたいか、その強い思いにわれわれは触発されるのです。あとは工芸なので、基本的技術を伴った上で、表現がきちんとできる人、ということをベースで考えています。
どういう方々にサボア・ヴィーブルにいらして頂きたいですか?
自分の好みを持っていて、自分のライフスタイルをエンジョイできる人に見ていただきたいと思っています。ものを愛でる気持ちがある人が、作家の作品と出会って、心豊かに楽しく暮してくださるのが嬉しいです。多くの方々に、足を運んで頂けたらと思います。
サボア・ヴィーブルの今後は?
最近は特に若い作家が器に限らず、自分の創りたいものを制作するという傾向に変わってきています。お気に入りのインテリア小物として、共に生活してもらえるようなものなども、数多くあります。今後はさらに、アイテムの幅を広げて品揃えしてきたいと思っています。展覧会も随時行っていきますので、ご期待ください。
サボア・ヴィーブルは全国の作家を中心に、和食器をはじめクラフト、オブジェにいたるまで、工芸とアートを幅広くセレクトする日本有数のショップ&ギャラリーです。作家とユーザーの交流など、この場所から新しいライフスタイルと創造の芽が育っています。ぜひアクシスビル3階にお越しください!
サボア・ヴィーブルのホームページはこちら。