AXIS 169号 特集
「2020東京への視点—ついでにここもこうしよう」

現在発売中のAXIS 169号の特集は特集「2020東京への視点—ついでにここもこうしよう」。

2020東京オリンピック・パラリンピックは近未来の都市のあり方や技術の進むべき道を指し示すショーケースにならなければいけないはず。大会運営そのものの成功だけでなく、現在の東京という都市や日本という社会が抱えるさまざまな課題にも対処していきたい。少なくとも解決への糸口を見つけたい。2020東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、「一緒にここもこうすればいいのでは?」という提案の数々です。

「東京が都市群として成長していくために」
東京大学 工学系研究科 社会基盤学専攻 羽藤英二教授インタビュー

都市工学の研究者である羽藤英二教授は、東京が活気あふれる都市として成長するためにクルマ中心から歩き中心の移動空間の利用を提案している。2020年東京オリンピックを機に、東京という都市がモビリティとともにどのように変わっていくのか。羽藤教授に聞いた。

縮みゆく国でポジティブな都市像を描く
藤村龍至が見据える2020東京に向けた理論と実践

1976年生まれの藤村龍至は、同世代の建築家のなかでも特に論客として知られる。住宅や公共施設を手がけるかたわら、建築のみに止まらず、政治や経済、制度設計にいたるまで幅広く発言。展覧会のキュレーションも行う。大学で教鞭をとりながら、住民参加の設計方法も模索する自らを、ソーシャルアーキテクトと名乗る。

「狼煙」と「忍者」
廣村正彰が考える、アナログで超感覚的な手法

近代オリンピックの歴史はデザインの歴史でもある。スポーツ振興が国の豊かさの指標になるなら、オリンピックのデザインはその国の文化レベルを示すもの。1964年の東京オリンピックを経験した日本は、飛躍的にデザインレベルが向上し、世界的に存在を認められるキッカケになった。歴代のオリンピックのマークやポスター、競技場などは、その時代の思い出と一緒に深く記憶されている……。

住宅不足の解消を目標に掲げたロンドン
レガシーは、象徴ではなく都市のツールとして

2012年ロンドンオリンピックのメインスタジアムを、地元サッカーチームのウエストハムのホームグラウンドに変えるべく、今年初めから大掛かりな工事が始まった。このようなオリンピック後の施設運用を推し進めているのが、ロンドン市長直轄のロンドン・レガシー・ディベロップメント・コーポレーション(LLDC)である。さまざまな施設や空間をレガシーとしていかに未来へ引き継いでいくか、LLDCにその方針を尋ねた。

「観察すること」から「なりきること」へ
NOSIGENRが考える“超人性”の可視化

オリンピック。世界最高の身体能力を競い合う超人たちの祭典。人がオリンピックに胸を焦がすのは、信じられないような“超人性”に触れることで自分たちの身体の可能性を感じるからではないだろうか。120年近くに及ぶ近代オリンピックの歴史の中で、メディアはいつもこの超人性を可視化しようと、アスリートたちを映像や写真に収めてきた……。

人の体験に訴える魔法
藤井直敬と落合陽一、ふたりの研究者が描く未来

6年後のオリンピック・パラリンピックに向けて、さまざまな動きが加速する東京。研究開発の分野に身を置くクリエイターは、近未来をどう思い描くのか。脳科学の現場から「SR(代替現実)システム」を開発した藤井直敬と、現代の“魔法使い”として研究を進めるメディアテクノロジストの落合陽一。ふたりが日本発のテクノロジーが進む未来を語る。

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