『海外プレゼンテーション入門　海外で伝わるプレゼンテーションの手法とスライドのつくり方』
ヤマダアツヒコ　著（グラフィック社　2,000円＋税）

長年、大手自動車メーカーに勤め、英国のデザインスタジオを率いた経歴も持つ山田敦彦氏。現在、日本でスタジオを構える氏が、自らの経験を踏まえて、海外プレゼンテーションのためのノウハウをまとめたのが本書である。

異なるバックグラウンドを持つ人々にプレゼンするような機会は、デザイナーでなくとも増えている。また、日本企業の多くが外国人の採用枠を増やしているとも聞く。そういう場では、よりロジカルに伝えることが、意思の疎通をスムーズにするようだ。

本書には、プレゼン時の心構えに始まり、具体の事例を通したストーリーのつくり方やスライドのデザイン方法が詳細にまとめられている。海外に限らずとも、“相手に伝わるプレゼン”という意図で活用できるかもしれない。付箋を使う方法や、簡単に置き換えられる付録もつき、実践的な参考書のような一冊だ。

A5変型判並製、184ページ。以下、目次より。

1.　文化の違いを理解する　プレセンテーションのための３つの基本コンセプト
2.　自己紹介プレゼンテーションのつくり方　あなたのブランド性をアピールする
3.　提案用プレゼンテーションのつくり方　ストーリー性のある構成で考える.
4.　提案用プレゼンテーションのつくり方　ストーリーボードを用いて台本とスライドを計画する
5.　提案用プレゼンテーションのつくり方　より効果的なスライドをデザインする
6.　プレゼンテーションの実施 ─6つの役立つヒント
付録　提案用プレゼンテーション作成シート