大阪・梅田は、1日約250万人の乗降客がある西日本最大のターミナル。その玄関口・JR大阪駅に直結する「グランフロント大阪」が2013年4月に開業しました。延床面積約7haを誇るこの大きな施設の中に、「ナレッジキャピタル」があります。ここは、企業人、研究者、クリエイター、そして一般生活者など多種多様な人たちがスクランブル交差点のように行き交っています。それぞれが持つ「感性」と「技術」を融合し「新しい価値」を生み出す「知的創造のプラットフォーム」。それが「ナレッジキャピタル」なのです。
知的創造を生み出すプラットフォームって?
新しい価値。今までになかった価値を生み出すにはこれまで出会ったことのない「人」「コト」「情報」との出会いが必要です。ここナレッジキャピタルはそんな出会いや交流の場を生み出す機能を併せ持っています。
企業や大学の新しい技術やサービスを展示・発信する「The Lab.みんなで世界一研究所」。介護用ロボットや100%電気で走るスポーツカー、有名絵画のデジタル鑑賞など最先端の技術が体験できます。さらには、これまでにない出会いを演出する会員制交流サロン「ナレッジサロン」を中心に、さまざまなコラボレーションプロジェクトや新たなビジネスが生み出されています。新商品発表から舞台公演まで楽しめる「ナレッジシアター」。一歩先の生活を提案。未来を体験できる新しい21店舗のショールーム「Future Life Showroom」では、フード・マイレージを考えた店産店消のシティファームや、大学の研究から誕生した世界初完全養殖まぐろも楽しんでいただけます。ここには、イノベーションに必要な施設とサービスが集まり、それぞれ単体の機能ではなく、有機的に組み合わせた活動を実現するプラットフォームが整っているのです。
そして、ナレッジキャピタルの特徴の1つは、このようなハード面だけではなく、そこに訪れる人たちに新しい出会いや交流を促し、ソフト面をサポートする「コミュニケーター」という新しい職種のスタッフたちの存在です。
人コト情報をつなぐひと「コミュニケーター」
ここナレッジキャピタルに訪れる人と人、人とコト、人と情報をつなぐ専門スタッフがコミュニケーターです。「The Lab.」や「ナレッジサロン」で、訪れる人たちに声をかけ、交流を促したり、そこでの出会いや体験をさらに発展させる働きかけを行います。イメージは化学反応を起こすために必要な「触媒」。また、訪れた一般生活者の声や反応を広い上げ、企業や研究者など参画者にフィードバックする役目も担っています。
コミュニケーターは、多種多様なバックグラウンドを持つユニークな面々が集まっています。ロボットクリエイター、トリリンガル、舞台役者、ファシリテーターなど。彼ら彼女らは、大阪らしい人なつっこさも兼ね備えているのが特徴的です。
いかがでしょうか? ナレッジキャピタルをすこしご理解いただけましたか? きっとまだイメージが掴めないですよね。次号からは、ナレッジキャピタルの日常をより詳しくコミュニケーターがお伝えしたいと思います。
この連載は、ナレッジキャピタルのコミュニケーターの皆さんに、ナレッジキャピタルとその周辺についてのさまざまな話題を提供していただきます。