REPORT | 展覧会
2013.11.06 09:55
長野県下諏訪町の御田町商店街は、10年前から、新しくものづくりをしようとする人たちが次第に集まるようになり、今では空き店舗がないという全国でも珍しい商店街。昔からこの街で商いをしてきた人たちと、新しくこの街で手仕事を軸に起業した人たちが集まり、古くて新しい「街」が生まれています。そんな御田町に息づく丁寧な手仕事を紹介する展覧会「御田町スタイル SHOWCASE2013」が、去る9月に東京・六本木のアクシスギャラリーで開催されました。この連載では、同展に参加した皆さんに、ご自身のものづくりについてご紹介いただきます。第1回は「時計企画工房SUWA」の宮澤いづみさんです。
時の使い手とつくり手、両方の「想い」をつなぐ
長野県諏訪郡下諏訪町星が丘で、岡谷市の時計ブランド「SPQR(スポール)」を取り扱うサロンと、お客様にその時計を組み立てていただくことができる機械式時計組み立てを行っています。サロンではご予約をいただき、お客様とお話をして、ご自分に合う時計をつくり上げるお手伝いをしています。時計の企画、製造、組み立てに関わるつくり手の想いをお客様にお伝えし、納得して商品をお買い上げいただけるよう努めています。
9月の展示会では、会場にサロンを再現し、実際に時計の組み立てをご覧いただきました。どのような過程を経て時計が組み上げられているのか、時計の質感や重さはどんな感じなのか、そしてつくり手がどのような想いでつくっているのか、お客様がいちばんお知りになりたいことであり、今回はそれをご覧いただけたと感じました。
今回は、以前にSPQRの時計をお買い上げいただいたお客様に多数ご来場いただき、嬉しい時間でした。お客様と一緒に、1つの作品、商品を通じて、良い時間を過ごすことができるよう、おひとりお一人との繋がりを大切にしていきたいと思います。今後は、さらに時計コンシェルジュとしてお客様に安心してご来店いただけるよう技術面での研鑽を積んでいきます。(文/時計企画工房SUWA 宮澤いづみ)
「SPQR POWER RESERVE(手巻/アイボリー文字盤)× 最高級濃紺クロコダイル」
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