産廃物処理工場見学 アルミ缶やペットボトルのプレス機たち

いきなり愚痴でもなんでもありませんが、ナカダイの休みはかなり変則的になってきています。廃棄物処分業者として、企業の廃棄物を引き取り、受け入れているときは、土日はけっこうしっかりと休みをとっいました。一方、モノ:ファクトリーはサービス業で、土日や夏休み、お盆休みなどに遊びに来る人を迎え入れることも大事だと思い、昨年に引き続き、今年も毎日開放しています。そして、異常に混む日と閑散とする日。お客さんの入りはわからないものです。決して、皆さんに文句を言ってるわけではありません。

8月12日、当日は盆休みということで、全社員が休んでいるなか、来場されるお客さんを待っていたのですが……。ということで、あまり静かな工場をゆっくり見て回ることもないので、炎天下の中、ひとり工場見学をしてきました。

まずは、ナカダイの全社員が免許取得を義務付けられているフォークリフトたち(上の写真)。いつもここにいるわけではありません。給油待ちです。休み前、さんざん働いた後、集合して休んでいます。そして、給油車に次々とお腹一杯にしてもらいます。ちなみに、いちばん左の奥のが4トンフォーク。ボスです。

最近の私のお気に入りの逸品です。アルミ缶を250トンプレス機でプレスしたものです。アートのためではなく、リサイクルするための通常の工程です。かなり良いです。自転車のプレス(良きデザインとは 変化が容易なデザイン参照)もかなり萌えましたが、これも魅力的です。なんでしょう? なんなんでしょう? いや、ホント、美しいです。

皆さんおなじみのペットボトルのプレスです。先ほどのアルミ缶とは別の機械ですが、かなりきつめにプレスされています。ラベルやキャップを分別してから捨てている方には、とても違和感のある写真だと思います。「私くらい」「俺くらい」が積み重なり、また家庭ではラベルとキャップを分けるけど、外で捨てる際は、「ペットボトル」と書かれている箱に、ラベルとキャップを一緒に捨てませんか? 私たちの生活にこれほど浸透しているペットボトルの“捨て方”をデザインしなければ、家庭での分別が無駄になってしまいます。ちなみに、この写真のラベル、キャップ付きのものは、機械と人の手による分別の末、リサイクルされていきますのでご安心を。

なんだかわかりますか? 説明読まずにわかったら、すごいです。工場見学に訪れたすべての人が驚くナカダイの知恵です。スプリングマットレスをプレスして、周りのスポンジ類を取ったモノです。なんで、こんなものが転がっているのか?

これを見てください。ユンボがなんか握ってませんか? そう、このスプリングです。掃除道具です。ユンボの箒です。さまざまな廃棄物を扱う現場はかなり汚れます。廃棄物が飛散します。特に、このユンボが活躍するのは粗大ごみのゾーンです。なので掃除は大事。スプリングマットレスの新しい使い方です。

少し、紹介しただけでも新しい発見の数々!! 少し、そそられましたか? モノ:ファクトリーはクーラーのきいた場所とは違う、炎天下の現場。工場見学受付中です。9月1日までは毎日オープンしてます。そして、9月7日からは産廃サミット。こちらもぜひご来場ください。(文/中台澄之)

この連載は株式会社ナカダイ前橋支店支店長・中台澄之さんに産業廃棄物に関するさまざまな話題を提供していただきます。