新刊案内
山際康之 著
『分解デザイン工学: バラバラにすることで価値を生む』

『分解デザイン工学: バラバラにすることで価値を生む』
山際康之 著(東京大学出版会 2,940円)

「分解」は、いまやリサイクルの主役であり、新しいかたちのモノづくりといえる。本書は、技術者やデザイナーに役立つ分解しやすい設計の考え方から、携帯電話やシャンプーボトルの分解を通じた誰にでもできる循環型社会の仕組みづくりまでを総合的に解説する。さらには、ソーシャル・マニュファクチャリングによる新たな社会の仕組みやライフスタイルの可能性についても提案。分解を設計するという狭義の言葉ではなく、思考、物事、社会を変える広義を発想させる“デザイン”という言葉を用いて「分解デザイン」としている。

以下、目次より;

1 バラバラにすると見えてくる分解学
分解学へようこそ/大盛況! マグロの解体ショー/フォード生産システムの原点 ほか

2 分解デザインの体系
組み立てと分解の関係/分解のしくみ/分解デザインの基礎

3 デザインルール
全体の構成を考察するフレームデザイン/結びつきを検討するジョイントデザイン/役割を具現化するパーツデザイン

4 生活者が分解に参加する社会
新しい社会価値/ソーシャルマニュファクチュアリング製品/生活者から見た分解デザイン ほか

5 生活者のための分解デザイン
ソーシャルマニュファクチュアリングのデザイン/直感的にわかるデザイン/簡単にできるデザイン/達成感があるデザイン

6 ソーシャル・マニュファクチャリング図鑑
モノづくり製品/長寿命製品/環境貢献製品  ほか