第45回AXISフォーラム(鈴木康広×中邑賢龍) レポート

4月12日(金)の鈴木康広氏と中邑賢龍氏による「第45回AXISフォーラム」にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

当日は、「まばたき眼鏡」を装着した鈴木さんを、「空気の鞄」を持った中邑先生が誘導して登場。この突然のパフォーマンスに会場に集った約100名の方々から大きな笑いが起こりました。

まばたきをテーマにした初めての作品「まばたき眼鏡」は、自分の意思とは関係なく勝手にまばたきをする装置。太陽電池の入った「目」を両手に持ち、光に当てることでモーターが作動して、眼鏡のまぶたがパタパタと開閉する仕組みです。

「空気の鞄」は、中邑先生が鈴木さんと出会うきっかけとなった作品。鈴木さんを研究室に招いたときのエピソードを披露し、会場はまたも笑いに包まれました。

その後、鈴木さんは個々の作品について解説。そして、中邑先生から「凹デザイン(ボコデザイン)」とは何か?というお話が続きました。中邑先生の言葉のなかで、印象に残ったものを挙げてみます。

・鈴木さんは、止まったものに動きを見ている。この先どのように動くのか。それは未来を見ている、考えていることと同じ。

・人を動かすときのポイントは「動き」。鈴木さんの作品そのものは動かないけれど、観た人が動く。

・世の中を改革するのはKY。空気を読めないのではなく、読まない人。

・凹があるからコミュニケーションが生まれる。エコからボコデザインへ。

・完璧なデザインは人や社会を動かさない。

鈴木さんの作品や「気づき」、凹デザインを通じて、「人や社会を動かすデザインとは何か?」というお話が繰り広げられ、その後、質疑応答。約1時間半のフォーラムは、文字通り、あっという間に閉幕しました。

中邑先生がお話くださった「DO-IT Japan」(障害のある、あるいは病気を抱えた学生のための大学・社会体験プログラム)については、下記サイトをご覧ください。冊子同様の情報が掲載されています。

DO-IT Japan→ http://doit-japan.org