REPORT | 展覧会
2013.03.05 17:04
「+1・見楽」
デザイン:田中雅春
漆器制作:(有)伊藤寛司商店、酒井産業(株)
■コンセプト
使い勝手(機能)に感性価値(楽しさ、気持ちよさ、かわいさ、ほっと感)をひとつプラス。 製品としてはこれがなくても機能するが、これがあることで使う人の気持ちが和む。
■私のデザイン感
モノのデザイン(スタイリング)から始めない。世界観・コトの価値を描く(使う人は誰で、その価値観、使う場所、使う環境)。 コトの価値を実現するためのモノのあり方とは? あり方を表現するモノの形とは?
■ターゲット(私)の世界観
シンプルなものが好き。自然が好き(野菜づくり)。レコード ( ジャズ ) 鑑賞。新しいよりなつかしい。クールより暖かいもの。かっこいいよりやさしいもの。
■モノのあり方
使わないときはしまわずに、見える場所に置いておく。置かれている酒器を見て楽しむ。見たとき気持ちがほっとする。当然使ったとき使いやすい。
■モノの形
ふたを加える。持つ形をシンプルに表現。置き方を形に。
田中雅春/1951年石川県生まれ。75年金沢美術工芸大卒業。同年諏訪精工舎(現セイコーエプソン株式会社)入社。ウォッチ・情報機器デザイン等を担当。独IF賞、グッドデザイン賞など受賞。
この連載では、去る2月14日〜16日の3日間にわたって、アクシスギャラリーで開催された「SHIKKI de SHUKI 2013展」に出展された9名のデザイナーによるそれぞれの理想の酒器を紹介していきます。