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2013.02.25 15:23
『成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか』
大谷和利 著(講談社 1,575円)
本ブログの連載コラム「大谷和利の気ニナルデザイン」でもおなじみの大谷和利さんによる新刊。副題の「一枚の写真が企業の運命を決める」のとおり、グローバルビジネスで勝ち抜くためにはイメージ戦略がいかに重要かを、誰もが知るさまざまな企業を例に解き明かしていく。
まず、目次のコピーに目を奪われる。
なぜ日本のメディアは良い写真が撮れないのか
写真を「添え物」扱いする日本企業
すべてのビジネスに通用するKARAの戦略
経営陣の「顔」を見せない日本企業
素人写真をPRに使ったジョブズ
社内プレゼンでもプロの写真を使え
アニュアルレポートに優れた写真を使うサムスン……
これはほんの一例だが、興味をそそられる言葉がズラリと並んでいる。そして、優れたビジュアルを手にするためにストックフォトの活用を薦め、その代表企業であるゲッティ イメージズ社のビジネス戦略を紹介していく。
「ビジュアルを武器にしたブランディングやイメージ戦略」は、なにも新しい考え方ではない。けれど、本当に実践できている企業はどれほどあるのだろう。また、ストックフォトの充実により、ビジュアルとの付き合い方も大きく変わってきている。それらを具体例をもとに解き明かす本書は、視覚イメージの構築を考え直す大きなきっかけになりそうだ。
四六判、220ページ。以下、目次より。
はじめに ビジュアルを制する者はビジネスを制す
第1章 日本企業のウェブサイトはなぜお粗末なのか
第2章 中国の女優はなぜ海外で人気があるのか
第3章 群れから脱け出した会社のビジュアル戦略
第4章 視覚イメージを武器に躍進する日本企業
第5章 一枚の写真が会社の運命を決める時代
おわりに 個人も企業も「出る杭」が伸びてゆく