NEWS | デザイン誌「AXIS」
2012.12.27 20:48
カバーインタビュー ワルター・デ・シルヴァ (フォルクスワーゲン グループ デザイン統括)
「2018年までに1,000万台」という成長目標を掲げるフォルクスワーゲン グループ。そのデザインの舵取りを任されているのが、イタリア人のワルター・デ・シルヴァだ。新小型車「up!」のデビューを機に来日した彼に、VWの躍進の秘密を語ってもらった。
特集 ニッポンを語る
ここに登場していただくのは、海外のさまざまな分野の第一線で活躍を続ける7組の方々。外国人の立場で長年日本に親しみ、日本への興味が尽きない彼らだからこそ、われわれ日本人には気づかないものが見えるはず。われわれの知らない日本の可能性と未来について語ってもらった。
ビャルケ・インゲルス/ジェームズ・ダイソン/バーギット・ローマン/イワン・バーン/クレイグ・モド/孫浚良/コンスタンティン・グルチッチ
匠のかたち ジオラマ
造形作家(プロモデラー)と呼ばれる、模型づくりのプロフェッショナルがいる。展覧会の展示手法としてお馴染みのジオラマをはじめ、ドールハウスなどのミニチュアや鉄道模型、自動車模型など、ひとくちに模型といってもさまざまな分野があり、それぞれ専門の雑誌や顧客の注文に応えて作品をつくり上げている。山田卓司は昭和の懐かしい情景を表現する巧さで「情景王」の異名を取る造形作家である。2012年にオープンした「浜松ジオラマファクトリー」は、山田の作品を中心に展示する場であるが、さらにアトリエとして制作過程の公開にも努めている。およそひと月かけて完成するジオラマの世界を見てみよう。
オピニオン ミヒャエル・カシュケ(カールツァイスグループ取締役兼CEO)
「市場で成功して、初めてイノベーションとしての意味を持つのです」
1846年の創立以来、革新的技術と最先端のソリューションで世界の光学・光電子工学分野をリードし続けてきたカールツァイス。科学や映像文化の発展に貢献してきたドイツ最大の光学機器メーカーだが、現在その経営を担っているのが物理学博士でありCEOのミヒャエル・カシュケ氏だ。南ドイツ、シュヴェービッシュアルプ山地のオーバーコッヘンにあるカールツァイス本社に氏を訪ねた。
トピックス メーカーとデザイナーの関係を超えた協働の12年
ーーテーブル工房kiki、宮崎椅子製作所、村澤一晃、小泉 誠の取り組み
2012年11月上旬の徳島で家具メーカー、テーブル工房kikiと宮崎椅子製作所が主催するイベント「デザイナーたちのおとしもの 3」が開かれた。全国の販売店や地域の人々に来てもらい、「製品だけでなく工場、社屋、スタッフみんな、まるごと見てもらおう」と、04年から4年ごとに催している。デザイナーの村澤一晃と小泉 誠は、両社と12年にわたって協働を続け、製品開発はもちろんのことブランディングや人材育成に至るまで企業の取り組みを支えている。12年にわたる活動は、双方にどのような変化をもたらしているのか。
トピックス 作品を制作したときと同じ光のもとでの鑑賞体験を
ーーヘルツォーク&ド・ムーロン設計のパリッシュ美術館
2012年11月、ニューヨーク州ロングアイランドのハンプトンにリニューアルオープンしたパリッシュ美術館は、ヘルツォーク&ド・ムーロン(以下、H&dM)にとり米国東海岸初となる大規模文化施設だ。古くから芸術家たちを惹きつけてきた当地特有の光や空気感を、彼らは巧みに建築へと取り込んだ。
トピックス スタジオo+aーーイノベーションを起こすための空間デザイン
サンフランシスコを拠点にするインテリアデザイン事務所、スタジオo+a。総勢25名という小さな組織ながら、フェイスブック、AOL、マイクロソフト、スクエアなど、シリコンバレー有数のテクノロジー企業のオフィスデザインを数多く手がけてきた。
その他トピックス
スイス・ランゲンタールの「デザイナーズ・サタデー」
ベーシックな照明器具を目指す「huug」
コクヨデザインアワード2012
台湾の若手実力ブランドが集結「FRESH TAIWAN」
その他連載
ザ・プロトタイプ セイコーインスツル「タイムカプセル・コア」
まばたきの記憶 「屋根のベンチ」
廣村正彰のJunglin 「人の振り見て」
東京土木LIFE 「愛しさ、切なさと」
本づくし・書評 山本博之/寺田尚樹/多木陽介
産学共同の正しいやり方 「東北芸術工科大学と多田木工」
クリエイターズワーク&ソウル 橋本 潤/安本 純 ほか
デジタル版はこちらから。
Zinio