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カバーインタビュー シュテファン・ディーツ (デザイナー)
「デザインは総合的な思考プロセスであるという私の哲学を真に受け継いでくれる造形エンジニア」。巨匠ディーター・ラムスをしてこう言わしめたシュテファン・ディーツ。デザインへの真摯な姿勢を貫きドイツデザインの伝統を未来へと進化させ続ける。

特集 デザインで育つ農業
もはや国家による保護政策は限界を迎え、新たなビジネスモデルの確立が必要とされている農業。昨今、日本をはじめ世界のさまざまな地域でイノベーションと熱意に溢れた個人や団体が新たな動きを見せているが、そこには創意工夫が求められているからこそ、デザインが関わっていけるはず。本特集では、農業という人間にとって欠かせない分野を通して、デザインの力を再認識していく。

匠のかたち 組子
その細かな文様で、空間に軽やかさと華やぎを与える組子。釘を使わずに、木と木を組み付けてつくる伝統工法は、主に障子や欄間に用いられている。細くひき割った木に、鉋やノコギリ、ノミを駆使して溝や穴、ホゾを加工していくため、建具職人の腕の見せ所ともいわれる。近年では、住宅だけでなく店舗の装飾用としても、組子が取り入れられるようになっている。

オピニオン 平川秀幸(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授)
「科学技術に対して、専門家ではない立場の人がどう関わっていくか。」
私たちの生活は、さまざまな科学技術によって支えられている。この当たり前ともいえる常識に対し、3.11以降、こと日本人は無関心でいられなくなった。暮らしに深く関わる科学技術とどう向き合うべきか……。社会のなかでの科学のあり方を研究し、近著『科学は誰のものか』(NHK出版)において、専門家だけに依存するのではなく、市民がそこに積極的に関わり、“恊働”の認識を獲得することが重要と説く平川秀幸氏に聞いた。

トピックス 3Dプリンタがもたらす未来の料理
紙に文字を印刷するように、エンジニアとシェフが3Dプリンタから料理を“出力”することの可能性を探っている。そして今、この試みに米国のベンチャー企業が注目。すでに食材を扱える汎用3Dプリンタも登場した。3Dプリンタでどんな料理が可能になるのか? その取り組みを追った。

トピックス ビューティ分野のアートディレクションに挑む、マルセル・ワンダースの新境地
コーセーが最高級ブランド「コスメデコルテ」の新ラインとして2010年より展開する「コスメデコルテ AQ MW」。スキンケアからメイクアップまで多彩なアイテムを有する同ラインは、アートディレクターにマルセル・ワンダースを起用していることでも話題だ。パッケージデザインのみならず、広告などコミュニケーション全般で発揮される“デザイン界の鬼才”によるディレクションワークを紹介する。

トピックス S&O DESIGNのコンティニュアスデザイン
インダストリアルデザインにおいて造形の持つ意義や価値が変化してきた現在、あえてこのテーマに取り組もうとしているのが、清水久和と岡田栄造が今年7月に設立したS&O DESIGNだ。連続性をキーワードとしてデザインプロセスを捉え直すことで、彼らは「形を創造する」というデザイナーの本質的な仕事に改めて光を当てていく。

トピックス 深澤直人、日本民藝館を語る
7月1日、日本民藝館の五代目館長を任されたプロダクトデザイナーの深澤直人。デザインに携わる人にとっても、民藝に携わる人にとっても、この就任はある種の驚きをもって迎えられたに違いない。1936年、東京・駒場につくられた日本民藝館には、柳 宗悦が集めた無名の職人の手による日用品の美や民藝運動に参加した作家の品、約17,000点が収められている。それは現代のデザインとどのようなつながりを持つのか、深澤に語ってもらった。

その他トピックス
フレキシブルなアーマニズムーーサンフランシスコ「プロクシー」プロジェクト
前田ジョン インタビュー 「クリエイティビティとはリスクを取ること」

その他連載
ザ・プロトタイプ 理化学研究所 脳科学総合研究センター 適応理性研究チーム「SRシステム」
まばたきの記憶 「未知への鼻」
廣村正彰のJunglin 「つくり笑いを見破る」
東京土木LIFE 「街を守る骨太なシステム」
本づくし・書評 稲蔭正彦/名児耶秀美/深澤直人
産学共同の正しいやり方 「東京工芸大学とトーヨーキッチンスタイル」
クリエイターズワーク&ソウル h.o/AUN2H4  ほか

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