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ITM ユ・イファ アークテクツ、伊丹潤・アーキテクツ 企編『伊丹潤/手の痕跡』

『伊丹潤/手の痕跡』
ITM ユ・イファ アークテクツ、伊丹潤・アーキテクツ=企画 企画・編集(TOTO出版 2,310円)

昨年6月に74歳で急逝した建築家、伊丹 潤が描き続けたスケッチとドローイングを、主要作品ごとにまとめた作品集。「私が最後の手の建築家だ」と語り、常に手を動かすことで、デザインをまとめ上げていった彼の作品は、素材への優れた理解と感性、プロポーションの良さにおいて、他に追随を許さぬものであったといえるだろう。陰影の深い印象的で豊かな空間を生み出したプロセスが数々のスケッチに表れている。伊丹本人のエッセイ3本のほか、親交の深かった建築家・坂茂の寄稿などを収録。183×183mm、並製、160ページ。

以下、目次より;

母の家
脇田和のアトリエ
墨の家
余白の家Ⅱ
温陽美術館
彫刻家のスタジオ
刻印の塔
石彩の教会
M ビルディング
墨の庵
ゲストハウス Old New
PINX パブリックゴルフクラブハウス
PINX メンバーズゴルフクラブハウス
ゲストハウス PODO Hotel
三つの美術館
二つの手の美術館
空の教会
済州島の集合住宅
オペルゴルフクラブハウス
ソウルの集合住宅
Leeビルディング
済州国際英語教育都市

テキスト
新たなる記録へ……………………………伊丹 潤
儚さと、激しさと……………………………三宅理一
消えない風景……………………………伊丹 潤
小論 MODERN・KOREAへ……………………………伊丹 潤
大地から切り出された器物のように……………………………倉方俊輔
物づくりに徹した建築家・伊丹 潤……………………………坂 茂