AXIS 157号は5月1日発売です。

カバーインタビュー 暦本純一 (東京大学大学院情報学環教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所副所長)

「人間とテクノロジーの一体感こそが価値」
1990年代半ばより、実世界指向インターフェースとして、デジタルとフィジカルの世界をつなげようとしてきた暦本純一氏。それは最新のテクノロジーの使い方において、いかに身体性をオーグメント(拡張)できるかという試みでもあった。今、オーグメンティッド・リアリティ(AR)を超え、オーグメンティッド・ヒューマン(AH)を提唱する氏を、研究室に訪ねた。

特集 デザイナー、スポーツを語る
ここで紹介するのは、趣味として、ときにストイックにスポーツに向き合うデザイナーたち。単なる余暇の楽しみを超えて、スポーツがいかに日々の創造行為と結びついているのか。スポーツとクリエイティビティとの関係を探っていく。

匠のかたち つめ切り  
そのつめ切りの切れ味は、格別である。ステンレスの刃先が爪をとらえると、余分な力を加えることなく、無理なく爪を切り落とす。その際、パチンという低い音を立てる。例えばダンヒルのライターは、使うときの音に職人技を感じると評されるが、それと同じように、心地良い音が細部までの丁寧な仕事を物語る。諏訪田製作所のニッパー型つめ切りができるまでを取材した。

オピニオン エリック・リース(起業家・作家)
[どんなに美しい製品も、不完全な段階を経なければならない」
著書『リーン・スタートアップ』が大きな話題を呼んだ、米国の起業家エリック・リース氏。時代が求める製品やサービスをいかに早く生み出すかを説いた方法論は、今や分野を超えて多様な人々の注目を集めている。既成概念を覆すその考えの本質にあるものは何か?

トピックス 完璧なフォルムを目指すーーアルド・バッカーのデザインプロセス
コンセプトに重点を置くデザインが長らく主流となっているオランダにおいて、アルド・バッカーは独自のスタンスを貫いて注目を集めるようになったデザイナーだ。一連の代表作を展示する個展を京都で行った彼が、その活動の意図や創造性の核にあるものを語った。

トピックス 高齢者と若者が集う場 、チューリッヒに生まれたシニアデザインファクトリー
スイス・チューリッヒにシニアデザインファクトリーという名のNPO団体がある。高齢者と若者のジェネレーション・ギャップをデザインで埋めていこうというのがその活動の狙いだ。世界でも最速で超高齢化社会に向かう日本が学べることとは何か。創設者のひとり、ベンジャミン・モーザーに話を聞いた。

その他トピックス
“家電の未来”を示すさらなる一歩、バルミューダ「GreenFan mini」
デザインを再定義するプラットフォーム—デザインインダバ
ホテルが映し出すタイのインテリアデザイン最前線
RCA「スポーツ・イノベーション・チャレンジ」
AXISギャラリー&シンポジア 卒業制作展レポート

その他連載
ザ・プロトタイプ タカラトミーアーツ「光で歩く人」
まばたきの記憶 「募金箱『泉』」
廣村正彰のJunglin 「美人とホクロ」
東京土木LIFE 「ゆとりが大事」
本づくし・書評 下條真司/平沼孝啓/深澤直人
産学共同の正しいやり方 「多摩美術大学とネスレ」
クリエイターズワーク&ソウル 藤原徹平/倉本 仁 ほか