テーマは、Campus「ノートを超えろ!」

今年もコクヨデザインアワードの作品募集が始まった（エントリ−・作品受付ともに6月29日まで）。テーマは「Campus『ノートを超えろ!』」。Campusは1975 年発売の伝統あるノートのブランドだが、今回はそれにプラスして「ノートを超えろ!」。Campusを、ノートだけでなく、文房具から家具、空間まで、広く“学びをサポートする”ブランドへと再構築するにあたって、ノート以外の学習を支援するツールのアイデアを募集する。もちろん商品化も目指していく。審査員は昨年に続いて、川島蓉子、グエナエル・ニコラ、佐藤可士和、田川欣哉。

今回は、従来製品の利便性や効率性を追求した作品ではなく、学ぶ意欲を高め、使う人の意識を刺激して成長を促すような、斬新なアイデアが期待されている。決して便利ではなくとも、使う人の努力を必要とするからこそ学びにつながることもあるはず。また、デザインの対象も子供や学生だけに限らない。今や幼児から引退後の高齢者まで、あらゆる世代が学ぶ時代であり、学びは学校だけでするものではない。家庭においても、リビング学習など学ぶ環境への認識が大きく変わってきている。そう考えるなら、ノートや消しゴム、机といった、商品カテゴリーからの発想ではなく、使い手の、使うシーンに寄り添ったところからのインスピレーションが必要とされるのではないだろうか。

今年は昨年以上に、創意工夫に満ちたアイデアに期待したい。募集要項の詳細は、http://www.kokuyo.co.jp/award/2012/