『デザイナーズFILE 2012　プロダクト、インテリア、工業製品を創るデザイナーズガイドブック』
カラーズ有限会社　編著（ワークスコーポレーション　2,625円）

ウェブマガジン「pdweb.jp」を運営するカラーズによる、2012年度のデザイナーズ年鑑。

昨年に続くシリーズで、今年は101組のデザイナーを収録。そのなかには、本誌のカバーを飾った川崎和男のオーザックデザインや平野敬子のコミュニケーションデザイン研究所をはじめ、ムラタ・チアキのハーズ実験デザイン研究所、小牟田啓博のKom & Co. Design、安積 伸のa studio、TONERICO: INC.など、実に多彩な顔ぶれが並んでいる。

もちろん、近年独立したり、スタジオを立ち上げた若い世代のデザイナーも大勢掲載されており、キャリアのさまざまな、現在活躍中のデザイナーばかりといった印象だ。

プロダクトとインテリアという工業製品に特化した人選であるだけに、デザイナーを探す組織にとっては心強いツールになるのではないだろうか。また、各デザイナーが最新プロジェクトを紹介しているので、近年の活動や考え方にも触れることができるとともに、俯瞰して見ることでデザインの動向が浮かび上がってくる構成になっている。A5判、256ページ。