NEWS | インテリア
2011.09.02 18:26
『日本の照明はまぶしすぎる 節電生活の賢い照明術』
東海林弘靖 著(角川書店 760円)
3.11以降、節電問題とともに街の灯りが一気に暗くなるなか、我々は従来の光が過剰であることに気づき、我々の明るさに対する意識も大きく変わってしまったと言えるだろう。本書は照明デザイナーである著者が、世界の照明事情や日本人と明かりの歴史を交えながら、生活のさまざまな場面における「本当に必要な明るさ」について語る。
以下、目次より;
第1章 日本の家は明るすぎる
オフィスの照明を見直すべき時期/まぶしすぎる照明環境から「おいしい光」へ/街から光が消えた!/安価なソーラーガーデンライトを使って/感覚が研ぎ澄まされる「薄明視」 ほか
第2章 日本人と明かりの歴史
夜における四つの光のシーン/夜は一日の始まり?「夜先昼後論」/提灯と行燈/控えめな光と「粋の世界」/茶の湯の「露地行燈」を現代に ほか
第3章 世界各国の照明事情
早かったアメリカのLED旋風/新たな光源には新たなスタイルを!/太陽の光を室内に!/LEDのないビルは上海の建築に非ず!?/上海を美しく演出する都市計画/夜の長い北欧の人々の知恵 ほか
第4章 ヒトは光にコントロールされている
心地良く眠りに就くための照明術/快適な睡眠を導く方法/雨の朝を元気にしてくれるスポットライト/朝の洗面台で気持ちを高める/女性を「美人」に見せる照明術/「バスライト」の癒し効果 ほか
第5章 今すぐに出来る光のダイエット
エコロジーな「多灯分散」/節電を楽しむ心の余裕/夜モードの目に最適の常夜灯/一〇〇円で実践できる「光のダイエット」ほか
第6章 光の味わい方を知る
光を求めて街へ出よう/ナイトライトツアーのための七つ道具/光を観察する五つのポイント/光を生かすための「闇」/見つける「美暗」、つくる「美暗」/ワインの世界と照明の世界 ほか