NEWS | 展覧会
2011.08.14 15:35
ストリートカルチャーから派生した多彩なアート情報を発信するポータルサイト「RED one PRESS」主催のポスター展「RED one PRESS Art Exhibition – PRINT SHOW Vol.3」が、8月18日(木)まで、東京・表参道のギャラリー「COMMON」で行われています。
「RED one PRESS」がサポートを行う国内アーティストの作品を一堂に紹介する今回の展覧会。会場には、artless Inc.代表のShun Kawakamiやトヨタ、ナイキなどとコラボレーションするペインティングデュオのDOPPELなど、総勢約50名の作家のポスターやTシャツ、ブックレットなどが並びます。シルクスクリーンやオフセットといったさまざまなプリント技法を駆使した展示作品は、オリジナルペインティングよりも価格が抑えられ、手に取りやすくなっているのも魅力です。
「RED one PRESS」を主宰する新井 暁さんは今回の展示について次のように語ります。「震災直後に行った前回の展示では、復興支援を意識した表現が多数見られました。今回の作品には、震災によって一度壊れてしまった価値観を再構築し、前に進むための新たな価値体系を探ろうとする意欲が表れているものが多く、そういう意味でも『リ・コンストラクション』というテーマに合致しています」。
▲8月12日のオープニングに行われたライブペインティングの模様から。キャンバスに向かうアーティストのNOVOL(中央)とTadaomi Shibuya(手前)によるインプロビゼーション型の創作に魅せられました。多摩美術大学でプロダクトデザインを学んだShibuya氏は「道を外してこの道に」と苦笑するが、作品に向き合う姿勢は、デザイナーに劣らず真摯で、熱い。
ストリートペインティングやグラフィティなどに一貫して見られる“社会へのメッセージを描く”という姿勢が多様化するなか、これだけのアーティストの作品が居並ぶエキシビションで、一体どのような化学変化が起こるか? その行方を読み取っていくのも鑑賞の楽しみです。
タイ随一のプレミアムビールブランドとして人気を博すシンハービールがサポートしていることもあり、会場のテラスには気軽にシンハーが楽しめる「SINGHA Beer Terrace」もオープン。表参道の喧噪から一歩離れた緑の茂るリラックスした空間で喉を潤しながら、社会に対する投げかけや問いなどをバックボーンに、大胆さと繊細さが交錯する独自の眼差しを味わってみてはどうでしょう。16日(火)までの連日、アーティストが日替わりで行う公開制作も予定されています。
「RED one PRESS PRINT SHOW」
日時:2011年8月13日(土)~18日(木) 11:00~19:00(最終日のみ17:00まで)
会場:Gallery COMMON(渋谷区神宮前5-11-1 2F)
問い合わせ:Tel. 03-5774-0848