「あかるい鬱展」開催中

「鬱」という漢字の書き方の覚え方をお教えしましょう。「リンカーンはアメリカンコーヒーを三杯飲んだ」という語呂合わせで鬱という漢字を解体・組み合わせていけば誰でも書けます。リンカーンとは「林」と「缶」で……三杯の三は最後のひげ三つ。これは現在、渋谷の東急文化村1階ギャラリーで開催中の「あかるい鬱展」の企画・プロデュースを担当している東本三郎さんからの受け売り。東本さんも浅葉克己からの受け売りだそうです。実は東本さんご自身も16年間、鬱と付き合ってきた方。当初は何日も眠ることができず身体は疲れ果て、マイナス思考の日々……。

年間の自殺者が3万人に上り、子供の鬱まで増えている昨今、そんな見るのもいやな「鬱」という字に対して自分なりの“けじめ”をつけるとともに、自分と同じく鬱に悩む人々に少しでも明るい気持ちになってほしい。今回の展覧会に込められた東本さんの想いです。

会場には、浅葉克己さんや葛西 薫さんをはじめ、多様な分野のクリエイターが「あかるい鬱」に挑戦した作品が並びます。「鬱」をあしらった大凧から、鯉のぼり、大漁旗にサーフボード、アロハシャツ、はたまたちゃぶ台に壷、結納品!? 意表をつくあまりのあかるさに、「鬱」に対する認識が変わることうけあいです。

6月8日(水)まで東急文化村1階ギャラリーで開催中。詳細はこちら