ホンコン・インターナショナル・アート・フェアへ潜入

5月26〜29日に開催されたホンコン・インターナショナル・アート・フェアへ、出張の合間に行ってきました。エントランスの“受け”はこんな感じです。▼

パブリックエリアには少し昭和の感じのする吊りモノが……蛍光灯のトラフ(箱型)のランプにただカラーフィルターを何色も巻きつけたもの。大阪の地下鉄・御堂筋線のホームみたい。▼

休憩スペースのカフェには壁いっぱいにブラウン管のモニター風の光壁。コーヒー飲みながら、なんとなく1つ1つ見入ってしまいそうです。▼

グランドハイアットタイペイにも置いてある韓国人アーティストの作品。デザイナーのトニー・チー氏のお気に入りのアーテイストかと思います。氏の設計物件でよく見かけるので……。▼

金属の複雑な繊維状でできたバイク。発砲スチロールに巻きつけて、火で燃やして金属繊維を残すのだろうか。う~ん、全くわかりません。訊いてもきっと教えてくれるわけないと思い、きいてません。▼

実はアートフェア会場を訪れる前日に少し街を徘徊。スワイヤーグループ出資のアドミラリティーのアッパーハウスを訪問。アンドレ・フー氏のデザインはシンプルでありながら色気もあって最高です。▼

中国では豪華絢爛を競い合うホテルが多いなか、全くゴチャゴチャしておらず、居心地の良い雰囲気。上質な内装が落ち着いていて最高です。バーのトイレも斬新なレイアウトです。洗面ブースを独立させるなんて……格好良過ぎ。▼

最後は先日オープンしたリッツカールトン。インテリアは日本のスピン社がデザイン。これはチャイニーズレストラン「天龍軒」。香港ではフォーシーズンズのフレンチレストラン「カプリス」も迫力がありましたが、この天龍軒も素晴らしいデザイン。▼

最上階レベル118という、世界一の高さに位置するバー「オゾン」。インテリアは日本のワンダーウォール社がデザイン。カラーライティングが効いていて、夜景の色温度(光の色)とバッティングせず、空間を構成する空気を明るしないところが上手だと思いました。一緒に呑んだくれているのはグラマラス社のスタッフ。顔はわからないようにしておきました(笑)。▼

世界で活躍する日本人デザイナーたちに敬意を表したいと思います。万歳!私も負けずに照明頑張ろうっと。(文/マックスレイ 伊藤賢二)

この連載コラム「tomosu」では、照明メーカー、マックスレイのデザイン・企画部門の皆さんに、光や灯りを通して、さまざまな話題を提供いただきます。