NEWS | 展覧会
2011.04.29 12:09
AXISビルのリビング・モティーフ地下1階フロアにて6組のデザイナーによる、かみの道具 4「トクショクシコウ展」がスタートしました。「かみの道具」展は、かみの工作所プロジェクトが手がけてきたシリーズ展です。化粧箱などの紙製品の印刷、打抜/貼加工を一貫製造する印刷紙器会社・福永紙工が他分野のデザイナーと手を組んで、さまざまな紙製の道具をつくり出します。そのお披露目をするのがこの展覧会。気に入った製品を実際に購入することができます。
新たに色をつくり出す「特色」印刷をテーマにした、かみの道具 3「トクショクシコウ展」から1年。今回は「粘着」の技術を生かしたプロダクトがテーマです。オープニングのレセプションでは6組のデザイナーが、それぞれ提案する製品をプレゼンテーションしました。
「Par Avion よく飛ぶ紙飛行機便箋」(1,890円)
デザイン:寺田尚樹
素材:貼って剥がせる粘着メモ フィットメイト
寺田尚樹さんがデザインしたのは、空を飛ぶ紙飛行機の手紙。120円切手を貼れば、ポストにそのまま投函して配達されるサイズになっています。26枚綴りの便箋には付箋紙のような糊加工がされているので、綺麗に組み立てられるのがポイント。付属マニュアルも必見です。
「ミーーーラ」(861円)
デザイン:サダヒロカズノリ
素材:Super Stik ウェーブ L/リピール 2410(コート) 55 PW8R (N)
イラストレーター/アーティスト、サダヒロカズノリさんの作品はミイラ型のポストカード。その包帯紙をピリピリと剥がしていくと、美しいイラストと「hello!!」の文字が現れます。メッセージは裏側に書き込む仕組み。楽しい驚きとユーモアにあふれた展示です。
「tapehook」(735円)
デザイン:トラフ建築設計事務所
素材:タックライナー TL-70
前回の「トクショクシコウ展」で「空気の器」をデザインしたトラフ建築設計事務所は、今回も見る人に不思議な印象を与えるプロダクトを発案。テープの巻ぐせのように先を丸めたテープのフックです。カラフルなマスキングテープをモチーフにした3個組で販売。
「貼(てん)プランター 」(1,417円)
デザイン:安積 伸
素材:タックライナー TL-13K/LAGマウント E-3342ZC
安積 伸さんは、粘着シールで窓ガラスに張り付けられる紙製プランターをデザイン。スペースを節約できるほか、植物に太陽の光をたくさん与えられます。また、背面にも模様があるので、窓の外から見た様子も綺麗。植物とともにあるライフスタイルを形にしました。
「トリノス」(840円)
デザイン:山田佳一朗
素材:Super Stik フシヨクフH
通常は剥がして捨てる「剥離紙」に色を乗せて生かしたのが、山田佳一朗さん。鳥が小枝や葉っぱをくっ付けて巣をつくるように、自分だけの巣づくりを楽しめる器です。小枝の構造体によって、糊やテープを使わずに紙から立体が生まれるのが特徴。ミドリ、サクラ 各7パターンの色の組み合わせができます。
「オリボン」(777円)
デザイン:三星安澄
素材:Super Stik コクインタツク S ケシ BH
三星安澄さんは、さまざまな形がつくれる紙のリボンをデザイン。ステッカーに折り筋をつけることで、筋に沿って折ったり貼ったりし、立体的なリボンがつくれます。プレゼントボックスのアクセントにしたり、胸元を飾ったり、使い方はいろいろ。デザインや加工が異なる3本組と6本組があります。
実際に手に取ってみると、なるほどこういう仕掛けが施されているのか、というのがわかる展覧会。窓ガラスを挟んで「粘着」の様子がわかる仕掛けもあるので、続きはぜひ店頭でお確かめください!
かみの道具 4「ネンチャクシコウ展」
期間/4月27日(水)~5月22日(日)
開場/11:00~19:00
会場/リビング・モティーフ B1F
住所/東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F
お問い合わせ/リビング・モティーフ(Tel. 03-3587-2784)
主催/かみの工作所、福永紙工
共催/リビング・モティーフ
協賛/リンテック株式会社
企画/萩原 修
マネージメント/山田明良
会場構成/山田佳一朗
グラフィックデザイン/三星安澄