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杉本貴志 著『無為のデザイン』

『無為のデザイン』
杉本貴志 著(TOTO出版 2,940円)

ハイアット、シャングリラ、ザ・リッツ・カールトンなどの世界的なホテルや無印良品の各店舗など数多くの商業空間を手がけてきた、日本を代表するインテリアデザイナーである杉本貴志による初のエッセイ。40年間にわたってデザイン界の第一線を走り続けてきた杉本氏が、その草創期から現在に至るまでに関わったプロジェクトや出会った人々、触れあったものや土地などを通じて、“デザインすることの意味”を綴った書き下ろし。

多くのデザイナーや文化人が訪れ、後に伝説のバーと言われた「バー・ラジオ」のオープンとその後の改装のエピソードにはじまり、国内外のホテルを手掛けることになった経緯、また故・田中一光氏との交流や「無印良品」の店舗づくりにおける思考の過程などがいきいきと語られている。ブックデザインは原 研哉と中村晋平が担当。223×158mm、256ページ、和英併記。

以下、目次より;

はじめに
駆け出しの頃
初期の仕事―バー・ラジオ
六本木パッシュ ラボ
バリとの出合い
ホテルの仕事
グランドハイアット 東京
パークハイアット ソウル
無印良品からMUJIへ
浄法寺の仏像
白磁鉢
陶磁器 李朝白磁
あとがき ほか