4ストロークの多気筒化を推し進めたホンダは、1964年のモンツァに新開発の250cc、6気筒を持ち込んだ。グランプリ史上500ccクラスには、モトグッチのV型8気筒という超マルチシリンダーの前例はあったが、中排気量クラスでは過去に例のないものであった。当初はトラブルが頻発し、64、65年はヤマハの2ストロークの後塵を拝した。66年にはマグネシュウムやチタンなどの軽金属を多用して軽量化をはかるとともに、最大の問題であった熱対策を、オイルクーラーを設けることによって解決した。この結果、66年世界選手権250ccクラスでは、マイク・ヘイルウッドが出場した10戦のレースすべてに勝利するという快挙を成し遂げた。(展覧会解説より)
▲ 250cc 6気筒エンジン
「1/9の小宇宙」歴史的名車をスクラッチモデルでつくる
高梨廣孝 スクラッチモデル作品展
2011年2月4日(金)~17日(木)11:00~19:00
AXIS[シンポジア]にて
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