楽器メーカーとしては長い歴史を持つ日本楽器(現ヤマハ)は、1953年オートバイ業界への参入を決意する。モデルとして選ばれた車はDKW125とハークレス150であった。試行錯誤を繰り返した結果、モデル車の選定はDKW125に決定。1954年8月、待望の試作第1号車YA-1がついに完成する。YA-1はDKWをモデルにしながらも独自の機構を盛り込み、オリジナル以上の性能に達していた。デザインは、東京芸大の小池岩太郎教授のもと5名の若きデザイナーが担当し、このスタッフは後にGKインダストリアルデザイン研究所を設立する。浅間高原レースの勝利をものにし、華々しいデビューを飾ったYA-1は、マルーンとクリーム色の個性的なデザインであり、”赤トンボ”というニックネームで人々に愛された。(展覧会解説より)
「1/9の小宇宙」歴史的名車をスクラッチモデルでつくる
高梨廣孝 スクラッチモデル作品展
2011年2月4日(金)~17日(木)11:00~19:00
AXIS[シンポジア]にて
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