チェコスロバキア製の珍しいバイクである。公道を走るためのものではなく、オートレース用に、またスパイクタイアを履いて氷上でレースを楽しむために製作されたバイクである。サーキットをドリフトしながら走るために、必要な機能部品以外は一切省かれている。一見すると素っ気ない。しかし、仔細にながめてみると、すべての機能に無駄がなく美しい。このモデルを制作してみたい衝動に駆られたのは、この形こそオートバイの原点だと思ったからである。美しいスポークホイール、無骨なエンジン、単純なフレームなど、どの部品も他のパーツによって覆い隠されることなく目に飛び込んでくる。まさに、エンジン付の自転車を見る思いである。(展覧会解説より)
「1/9の小宇宙」歴史的名車をスクラッチモデルでつくる
高梨廣孝 スクラッチモデル作品展
2011年2月4日(金)〜17日(木)11:00〜19:00
AXIS[シンポジア]にて
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