ブラフ・シューペリアが姿を消した後、「バイクのロールスロイス」の名を受け継いだのがヴィンセントである。数々の神話を生み出したヴィンセントの中でも、名車中の名車とも呼ばれているのがブラックシャドウ・シリーズCである。最高速200キロを超える並外れた走行性能だけではなく、Vツインエンジンの造形的な美しさとエンジンヘッド周りの複雑でアーティスティックなオイルラインのパイピングは目を見張るものがある。通常のバイクに見られるようなフレームは存在せず、エンジンユニットにフロントとリアのユニットが連結されるという特殊な構造となっている。その為に、高い精度の工作技術が要求され、コスト高が販売価格を圧迫する結果となった。1955年、惜しまれつつ生産中止となる。(展覧会解説より)
▲ エンジンブロック
▲ パーツの一部
「1/9の小宇宙」歴史的名車をスクラッチモデルでつくる
高梨廣孝 スクラッチモデル作品展
2011年2月4日(金)〜17日(木)11:00〜19:00
AXIS[シンポジア]にて
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