ホンダはGPクラスを戦うために用意したGPレーサーRC110とほぼ同一マシンと言えるCR110を1962年に発売した。市販車としては、世界でも例を見ない時計のように精密なメカニズムを備えていた。13,000rpmの高回転から10hpの出力を絞り出し、130km/hのスピードを可能にしていた。ミッキーマウスと呼ばれ るカムギアーの愛らしいカバーデザインとともに、バイクマニアには忘れることのできない垂涎の一台である。一方、RC110で世界GPに初挑戦したホンダは、スズキやクライドラーのとてつもなく速い2ストローク50ccには勝てず、勝利を手中にしたのは1965年、RC110の後継モデル2RC110を投入してからである。(展覧会解説より)
▲ エンジンブロック
▲ エンジンユニット
▲ キャブレター
▲ パーツの一部
「1/9の小宇宙」歴史的名車をスクラッチモデルでつくる
高梨廣孝 スクラッチモデル作品展
2011年2月4日(金)〜17日(木)11:00〜19:00
AXIS[シンポジア]にて
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