新刊案内
二川幸夫 企画・編集『伊東豊雄読本 2010』

『伊東豊雄読本 2010』
二川幸夫 企画・編集(エーディーエー・エディタ・トーキョー 2,730円)

建築家の生い立ちから現在までを読み解く「読本シリーズ」の最新刊。今回は伊東豊雄が登場。ロングインタビューをもとに構成されているが、冒頭「パーソナルプロフィール」での多趣味の父親・神道伝説・野球の話などから、過去のプロジェクトの振り返り、そして現在まで、飄々とした語り口のなかに伊東豊雄の“ひととなり”が垣間見れて実に面白い。328ページ、219mm×148mm/並製

以下、目次より。

多趣味な父親/民主主義教育の第1期生/神童伝説/原体験としての建築家/意匠か?それとも構造か?/菊竹事務所の狂気/万博前夜/草創期の伊東事務所/日本的なるモノ/白い空間とドミノ/レムとの付き合い/ハイブリッド社会の可能性

台中メトロポリタン オペラハウス 2005-
■「台中メトロポリタン オペラハウス」のこと

ゲント市文化フォーラム コンペティション応募案 2004

座・高円寺 2005-08
■「座・高円寺」のこと

バルセロナ見本市 グランビア会場拡張計画
トーレス・ポルタ・フィラ 2003-10
■ヨーロッパにおける仕事のこと

カリフォルニア大学バークレー美術館/
パシフィック・フィルム・アーカイブ 2006-10

今治市 伊東豊雄建築ミュージアム(仮称) 2006-
■「今治市 伊東豊雄建築ミュージアム(仮称)」のこと

オスロ市ダイクマン中央図書館 コンペティション応募案 2008-09
■ITO的理性

2009 高雄ワールドゲームズ メインスタジアム 2006-09
■「2009 高雄ワールドゲームズ メインスタジアム」のこと

台湾大学社会科学部棟 2006-
■「台湾大学社会科学部棟」のこと

台北POPミュージックセンター コンペティション応募案 2010
■「台北POPミュージックセンター」のこと

ベルヴュー・レジデンシズ 2006-
■ギャルソン対アルマーニ

VivoCity 2003-06
■フリーハンドとロジック

松山煙草工場跡地文化園区BOT計画 2008-
■「松山煙草工場跡地文化園区BOT計画」のこと

うちのうちのうち 2010
■「建築はどこにあるの?」展のこと

三栖右嗣記念館(仮称) 2009-
■「三栖右嗣記念館(仮称)」のこと

岩田健 母と子のミュージアム(仮称) 2009-
■「岩田健 母と子のミュージアム(仮称)」のこと

ゲント市図書館及びニューメディアセンター コンペティション応募案
2010

■ エピローグ
「機能」という概念の弊害/アンチ・ミースのスタンス/社会に対する刺激/「批評性」に対する意識/「日本の建築家」に対する今後の評価/「公共性」の衰え/仮想敵に対する暴力