新製品情報 パナソニックの
「マッサージソファ」、その第2弾が登場

昨年5月に登場したパナソニックの「マッサージソファ」が早々にバージョンアップし、6月21日から発売される。

これまでのボリューム感溢れる厳つい佇まいではなく、リビングに溶け込む家具性を重視したことで新たな市場を開拓したこのマッサージソファは、昨年度、約6万台を売り上げたという。この数字は家電としては大きくないかもしれないが、家具業界の人が見たら、驚くような大きな数字に違いない。

今回のバージョンアップは、大きく分けて4つある。1つは、リクライニング時により脚を高く上げて伸ばせるよう、レッグレスト機能を加えたこと。2つ目は、上位機種であるレザータイプの導入。3つ目は、本体ファブリックにストライプ柄や花柄を加え、カラーバリエーションを一新したこと。4つ目として、着せ替えカバーの変更と、取り付けをより容易にしたことだろう。

いちばん目を引いたのは、ブラックとアイボリーのレザータイプ。単にファブリックをレザーに置き換えるだけでなく、アームレストをゆるやかにカーブさせ、腕を置きやすくするだけでなく、高級感を与えるデザインに仕立てている(写真は横向きだが、正面から見るとよくわかる)。担当デザイナーのパナソニック電工・青木基浩氏は、「試作をかなりつくって検証を続けた」という。



▲▲着せ替えカバーのカラーバリエーション


また見た目に劇的な変化はないが、ファブリックは色柄の一新だけでなく、より本体にフィットするよう素材自体が吟味されている。耐久性が求められる電化製品だけに、ファブリックの開発やテストには計り知れない試行錯誤があったのではないだろうか。

価格はオープンプライスだが、ファブリック仕様のマッサージソファ「EP-MS41」がおよそ20万円、レザー仕様の「EP-MS50」が23万円前後と想定される。「マッサージする家具」がコンセプトのこの製品は、着実に新たな市場を開拓しているようだ。