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杉本貴志著「杉本貴志のデザイン 発想|発酵」

sugimoto
『杉本貴志のデザイン 発想|発酵』
杉本貴志 企画・構成/中野照子 文/杉本青子・白鳥美雄 写真(TOTO出版 2,100円)

無印良品の各店をはじめ、ハイアットホテルやレストラン「春秋」など、数々のインテリアを手がけてきたデザイナー、杉本貴志が2年余りの歳月を費やして企画・構成・編集に関わった“本当につくりたかった本”。

「デザインを続けるいちばん強いエネルギーは旅にある」と杉本が語るように、アジアの旅のドキュメンタリーに多くのページを割きながら、その場で感じたことを飾ることなく語り、杉本の発想の現場に立ち会っているかのような臨場感を醸し出している。

原 研哉や深澤直人、吉岡徳仁、藤本壮介らとの「デザインの未来」を見据える対談のほか、杉本がアジアで手がけた9作品も収録。杉本のデザインの思考過程を多角的にとらえた1冊。B5判変型(195×250mm)、396ページ。

以下、目次より。
●デザインとはなんだろう
●4つの旅のこと
●旅 バリ
●対談 深澤直人、原 研哉
●旅 上海
●対談 竹山 聖、吉岡徳仁
●旅 インド
●対談 藤本壮介、佐藤 卓
●旅 ソウル   など

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『YET HIROSHI HARA』
原 広司 著(TOTO出版 2,100円)

京都の玄関口に巨大な谷間を創出した「JR京都駅ビル」や、天然芝サッカー場を空気の力で屋内外に移動させる「札幌ドーム」など、常人には思いもよらないような建築を実現させてきた建築家、原 広司。

本書では、原のまだ実現していない“イエット(YET)”な建築ばかり40作品を収録。未完の建築の中には、実現したプロジェクト以上に原の構想力がダイレクトに詰まっていて、まさに迫力。B5判変型(195×250mm)、336ページ。

以下は掲載作品の一部、
●有孔体の世界:エンパイラメント展(1965)
●THE HOLE:パリ・ビエンナーレ(1968)
●広島市新球場設計・技術提案競技(2005)
●確率空間としての都市(1968)
●500m×500m×500m 1(1992)
●Mid-air City(1989)
●地球外建築(1992)
●ヴォイドのアトラクター(2001)
●北京オリンピックスタジアム国際指名設計競技(2003)
●実験住宅ラテンアメリカ(2002) など