AXISビルで、かみの道具 3
「トクショクシコウ展」がまもなく開催!
(その2)

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いよいよ明日29日(金)より、AXISビルのリビング・モティーフ地下1階フロア「ビブリオファイル」を会場に、かみの道具 3「トクショクシコウ展」がスタートします。

かみの道具 3「トクショクシコウ展」
会期/1月29日(金)~2月21日(日)11:00~19:00
会場/リビング・モティーフ B1F「ビブリオファイル」内
住所/東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F(地図
お問い合わせ/リビング・モティーフ(Tel. 03-3587-2784)

会期中にAXISギャラリーで行われるワークトークでは、6組それぞれの発想と完成までのプロセスを少人数の参加者との対話を交えながら紹介します。デザインのプロや学生はもちろん、デザインが好きな一般の方も、モノがデザインされ、できるまでの裏側を知る機会。ぜひご参加ください。

日時/2月13日(土)14:00〜16:00
会場/同 AXISビル 4F「AXISギャラリー」
定員/先着70名(要予約)
お申し込み/E-mail: lm-info@axisinc.co.jp (予約専用受付アドレス)まで
参加デザイナー/大友 学(ガクデザイン)、菊地敦己(ブルーマーク)、
NIIMI(新見デザイン事務所)、藤森泰司(藤森泰司アトリエ)、
トラフ建築設計事務所、三星安澄(MITSUBOSHI DESIGN)

今回の展覧会に先立って、打ち合わせ編(その1)に続き、東京・立川の福永紙工さんにお邪魔して、トラフ建築設計事務所の作品ができ上がっていく様子を見学させていただきました。

こちらが昭和30年創業の福永紙工さん。ゆったりとした住宅街にあります。工場の前のボーリング場ではみんなでボーリング大会もするそうで、うーん楽しそう!

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工場では、紙の印刷から打ち抜き、貼りの加工までを一貫して担っています。この日見たのは名刺やDM(ダイレクトメール)、パッケージ、書店の店頭ポップなど。厚手の段ボールにも対応しています。本展覧会のDMや会場で手に入るカタログも力作ですので、ぜひご覧ください。

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さて、本展のテーマとなっているのが「特色印刷」。インクを混ぜ合わせて、新たにオリジナルの色をつくり出します。6組のデザイナー、建築家たちとアイデアを交換しながら、イメージに近い色を調整していきました。

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プロトタイプを手に訪れたトラフ建築設計事務所の鈴野浩一さん(左)が、福永紙工の山田明良さんと打ち合わせ中。彼らが制作するのは「空気の器」という紙の道具です。

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切れ目が入れられた一枚の円形の紙をフチからゆっくり引っ張ると…‥編み目のように広がって器が生まれます。ゆらゆら揺れる様子を眺めたり、花瓶にまとわせたり、使い方はそれぞれ。

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片面が青、もう片面が黄。あれ、トラフさんの担当はたしか「緑」だったはず? いいえ、心配ご無用。片方の色がもう片方の色へ反射するとほら、補色の掛け合わせでちゃんと緑色に見える仕掛けになっているのです!

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切れ目を打ち抜くために必要なのが金属刃。注文に応じて抜き型をつくります。工場では今までに使った型にそれぞれ名前を付け、大切に保管されていました。紙の厚さや印刷の具合、その日の温度や湿度などにも左右される工程は、熟練の職人さんの技が光ります。

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このような具合にやり取りを重ねた6組と印刷のプロフェッショナルたちによる、6色の提案。その全貌は、ぜひ会場にて!

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主催/かみの工作所、福永紙工
共催/リビング・モティーフ
企画/萩原 修
マネージメント/山田明良
会場構成/トラフ建築設計事務所+藤森泰司アトリエ
グラフィックデザイン/三星安澄