REPORT | プロダクト
2009.11.13 17:46
142号「匠のかたち」でご紹介した「印章」。取材させてもらった京都・小泉湖南堂の小泉 景(こいずみ けい)さんが、11月3日に黄綬褒章を受賞されました。また、刊行後、「ちなみに、お値段はいかほど?」「どうやって頼んだらいいの?」といったご質問をいただき、あらためて小泉さんに伺いました。
小泉さんが彫られるのは京印章と言われるもので、書体は「篆書」が中心ですが、記事にもあるように「笹文字」などの書体をご自身で研究されています。そのほか、全国には篆書より古い書体である「金文」を彫られる方がいたりして、印鑑登録などの制度に守られている印章は、現在も全国各地で大勢の職人さんが腕を振るっている、伝統工芸品と言われるもののなかでも稀な分野だろうと思います。
さて、小泉湖南堂の印章の参考価格(消費税別)は、下記のとおりです。
◉銀行印(個人)12ミリ丸×60ミリ丈
柘(つげ) 6,900円~
黒水牛 12,400円~
象牙(極上)51,700円~
◉実印(個人)15ミリ丸×60ミリ丈サヤ付 牛皮ケース付
柘(つげ) 21,700円~
黒水牛 33,400円~
象牙(極上)124,000円~
16.5ミリ丸、45ミリ丈の実印といった具合に、サイズを微妙に違えることも可能で、また文字数によっても価格は異なるため、あくまで参考価格とお考えください。
また、依頼の際は直接お店へ伺うのがベストですが、手紙やファックスでの注文も可能とのこと。印章にしたい名前、印材の種類などを記載のうえ、下記へお問い合わせください。とはいえ、小泉さんの深い造詣に裏打ちされた文字や書体に対するお話は刺激に満ちていて、直接お会いして相談されることをおススメしたいと思います。なお、日曜日に来店希望の方は、事前に電話でご相談ください、とのこと。
小泉湖南堂
〒604-0963 京都市中京区麩屋町通二条上ル
Tel: 075-231-1293 Fax: 075-231-3667
印章全般については、全日本印章業組合連合会をご参照ください。