三保谷硝子店-ー101年目の試作展が開幕

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昨日10月27日、今年で創業100周年を迎えた三保谷硝子店の展覧会が、AXISギャラリーでスタートしました。開場は11時〜19時(最終日を除く)、期間は11月8日(日)17時までです。

本展は、三保谷硝子店が16組のクリエイターたちと「ガラス・デザイン」の新たな表現に挑む試作展。さまざまな作品が並びます。同店の三代目、三保谷友彦氏の展覧会にかける思いは、まもなく発売の『AXIS』142号、82ページからの記事をぜひご覧ください。

冒頭の作品は杉本博司「遠目の透明」、上の作品は海藤春樹「navel」(いずれも一部)。ガラスと光の妙もじっくりと味わいたい本展。実際に肉眼で確かめたい作品の数々が並びます。

▲冒頭は杉本博司氏「遠目の透明」、上は海藤春樹氏「navel」(いずれも一部)。ガラスとライティングの妙もじっくりと味わいたい本展。実際に会場へ足を運び、肉眼で確かめたい作品の数々が並びます。

昨夜行われた本展のオープニング・レセプションでは、延べ1,000人もの来場者が会場に。四代目、三保谷昌弘氏の襲名披露も行われ、全体が華やかな雰囲気に包まれました。

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▲出展作家とともに四代目襲名の挨拶。写真左から廣村正彰氏、藤塚光政氏、堀木エリ子氏、三保谷友彦氏、アシハラヒロコ氏、三保谷昌弘氏、会場構成の近藤康夫氏、トラフ建築設計事務所の鈴野浩一氏と禿 真哉氏、山田尚弘氏。

三保谷硝子店の技術革新の歩みを、デザイン史と併せて振り返るコーナーも。「ガラスがいつかアクリルを真似する時代が来る」と語った、倉俣史朗氏の遺した作品も展示。

▲三保谷硝子店の技術革新の歩みを、デザイン史と併せて振り返るコーナーも。「ガラスがいつかアクリルを真似する時代が来る」と語った故・倉俣史朗氏とともに手がけた試作も展示。

午前11時からの開場にあわせて、静かな雰囲気で各作品と対話するのもお薦めです。本展は入場無料。見る度にさまざまな表情を見せる試作の数々が並び、何度でも足を運びたい展覧会です。

倉俣史朗氏デザイン、AXISビルの中庭階段(1981年)もまた、三保谷硝子店の技術の粋が結晶化したものです。お見逃しなく。。

▲倉俣氏デザイン、AXISビルの中庭階段(1981年)もまた、三保谷硝子店の技術の粋が結晶化したものです。ぜひお見逃しなく。

展覧会詳細はこちらにて。なお、10月31日(土)の15時からは、東京ミッドタウンで本展に関連したトークイベントが行われます。お申し込みは、デザインタッチ・カンファレンスのサイトにて。

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