Photos by Go Tomizawa
クルマの車内において、スイッチレスのインテリアデザインを実現するための、最先端のセンシング技術を駆使したインターフェースのスタディ。運転中に最低限必要なIT(各種情報の検索)やオーディオの操作などを、ステアリングから手を離すことなく、直感的な操作(手と指の動きをIRセンサーによって読み取る)で実行するシステム。
多様化するクルマの情報インターフェースにおいて、いかに人間中心の環境を提供するかがテーマ。理想的なインターフェースと快適なインテリア環境を実現するために、「スイッチレスインターフェース」という非接触型による新しい操作感覚の創造を目指した。
例えば、オーディオのボリュームの上げ下げなどは、片手を(実際には親指でステアリングを握り、残り4本の指を)上下に振って行うなど、人間が経験的に持っている手の動きを使ったシンプルな操作体系が考え出された。また、スイッチレスになることで、新しいインテリアレイアウトの可能性が広がり、インテリアデザインにも大きな影響を与えることができる。
(AXIS123号特集「21世紀のID」より)