衣食住遊に即した提案を丸ごと一軒家で体感!
「ユビキタスコンテンツショーケース 2009」が開催中

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慶應義塾大学の「ユビキタス・コンテンツ製作支援システムの研究」グループによる「ユビキタスコンテンツショーケース 2009」が、明日17日(木)19時まで、東京・目黒区で開催中です。

科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(CREST)の支援のもと、稲蔭正彦教授(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)が代表となって開始された研究プロジェクト。その5年間の成果を、16の作品として展示しています。AXIS 123号と130号の特集「21世紀のID」に掲載された作品の実物や、発展形なども見られるチャンスです!

ユビキタスコンテンツショーケース2009
〜生活に溶け込むコンテンツデザイン展〜

日時:9月15日(火)〜17日(木)12:00〜19:00
会場:JASMAC YAKUMO
住所:東京都目黒区八雲5-1-3
Tel: 03-3746-3399(JASMAC WEDDING DESK)
東急東横線「都立大学」駅から、約20分おきにシャトルバスが運行

今回ユニークなのは、彼らが選んだ展示会場。住宅街の中に佇む、ハウスウェディングが挙げられる一軒の邸宅なのです。衣食住遊に即した近未来のサービスデザインは、具体的な生活シーンに置かれて始めてわかるもの、という考えが見て取れました。

調理スキル向上を支援するシステム「panavi」の実演デモ。温度や加速度のセンサーを内蔵した鍋で料理します。会場のキッチンでスパゲッティカルボナーラができ上がるまでを披露(試食あり)。火加減のタイミングが絶妙でとてもクリーミーな美味しさ!

▲調理スキル向上を支援するシステム「panavi」の実演デモ。温度や加速度のセンサーを内蔵した鍋で料理します。会場のキッチンで、スパゲッティカルボナーラができ上がるまでを披露(試食あり)。火加減のタイミングが絶妙でとてもクリーミーな美味しさ!

既存の家電製品やデジタル機器と、インターネット上のサービスまでを容易に組み合わせられるのは、「xtel(エクステル)」と呼ぶユビキタスコンテンツ・プラットフォームのおかげ。この統合開発環境によって、展示作品に見られるように、個人レベルで新しいサービスを実現することができるのです。

会期中、トークセッションも連日開催しています。15日は、小川克彦教授(慶應義塾大学環境情報学部)と奥出直人教授(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)が、「ポストタンジブル・デザインセオリー」と題した講演を行いました。

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▲小川教授(写真右)は「つながりのデザイン」をキーワードに、コンテンツサービスとコミュニケーションの変化について報告。具体的な作品を例に挙げ、時間と空間を隔てて誰かと情報を共有する動きに触れました。奥出教授(左)はプロジェクトの5年間を産業史に絡めて総括しながら「デジタルデザインにおける美学」を考察し、次世代のデザインを提言。刺激的な内容は、ローウィ、ソットサス、そして今、再びムナーリへ。

写真は上から順に、「AMAGATANA」「KAGEO」「Plantr」「Plantio」「Dream Shower 2009」「PHOROL」「フリミフラズミ」「CaraClock」。作品どうしを連携させる試みなどもあり、興味深い内容となっています。

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