カンペールのロンドン旗艦店、吉岡徳仁さんのデザインで今月末オープン

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吉岡徳仁さんがデザインするカンペール ロンドン旗艦店。店内には、共通した世界観を持つという椅子「Bouquet」も置かれる予定。

スペインのマヨルカ島で設立されたシューズブランドのカンペールは、多くのデザイナーとコラボレーションしてきたことで知られています。この6月に移転オープンした表参道のショップはハイメ・アヨンが、そして今月17日(木)にオープンする代官山の新ショップは、コンスタンチン・グルチッチがそれぞれインテリアを手がけ、都市エリアごとに異なる表情を持った空間が、訪れた人たちの目を楽しませてくれています。

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世界中の至るところで展開されているカンペールと才能豊かなクリエイターとのコラボレーション。9月25日(金)には、いよいよロンドンのリージェントストリートに、吉岡徳仁さんによる新たな世界観を携えたショップがお目見えする予定です。日本人クリエイターが手がける初のショップであるのも話題の1つでしょう。
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吉岡さんが描いたスケッチ。1つとして同じカタチのない花が無数にからみつくことで、有機的な表情をつくり出そうとする発想が見えてくるかのようです。

ロンドンの街中に出現する新たなカンペールのショップ。その最大の魅力は、「自然界に存在する草木や花の持つ美しくも不思議な原理を取り入れたデザイン」(吉岡さん)にあります。カンペールのコーポレートカラーである赤を基調とした花(人工スエードによるもの)が壁一面に咲き誇る様は、華やかであると同時にとても力強い印象を空間に与えています。

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過去に吉岡さんは、ティッシュやストローなどの集積によって雪景色を彷彿とさせるインスタレーションを手がけています。それらが白く、静謐な印象を放っていたのに対し、今回は植物の持つ生命力をデザインの源とし、生活を彩るファッションと花の持つ世界観をリンクさせて、ワクワクするような高揚感を引き出しているように見えます。それはきっと、多くの芸術家が魅せられ、またヨーロッパの人たちがリゾート地として愛するマヨルカ島のイメージとも、どこかでつながっているのかもしれません。吉岡さんによれば、カンペールとは目下シューズのデザインプロジェクトも進行中ということで、こちらも完成が楽しみです。

カンペール リージェントストリート(ロンドン)
207/209 Regent Street, London W1B 4ND
tel: +44 2074341144