グッドデザインエキスポ2009・レポート

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実際に見たり、聴いたり、触ったり。すべてカラダで体験できるのが、グッドデザインエキスポの大きな魅力です。上の写真は、残暑で火照った身体をミスト(霧)でクールダウンしてくれる、双葉リースの「きらきらミスト」。スゴい勢いなのが伝わりますか?

審査委員長の内藤 廣さんのほか、柴田文江さん、深澤直人さん、安次富 隆さん、益田文和さん、山中俊治さんという豪華メンバー5名が、副審査委員長を務める今年度のグッドデザイン賞。審査の対象は主に、「身体」「生活」「仕事」「社会」「ネットワーク」という5つの領域(ユニット)に分けられ、広大な会場がそれらに沿ってゾーニングされています。このA〜Eの文字を意識するのが鑑賞のコツ。気合いを入れて歩き回りましょう!

まるで光のボールのような灯りが中にあり、360度どの方向からでも視認できるのは、東邦電機工業の「全方向踏切警報灯」。

▲まるで光のボールのような灯りが中にあり、360度どの方向からでも視認できるのは、東邦電機工業の「全方向踏切警報灯」。

使い勝手と使い心地は、デザインの重要な要素です。デンソーの「バーコードハンディターミナル」を、実際に手に取って確かめる来場者。

▲使い勝手と使い心地は、デザインの重要な要素。デンソーの「バーコードハンディターミナル」を実際に手に取って確かめる来場者。

このような美しい建築模型を、間近で見ることができます。

▲このような美しい模型を間近で見ることができます。建築を学んでいる人たちへのインスピレーションにもあふれる会場です。

5分野のほかにも、会場の周縁部にはいくつかのゾーンが。「エキスポステージ」の隣りにあるのは、新設の「フロンティアデザイン賞」ゾーン。商品化されていないプロトタイプモデルを紹介する試みです。新しい技術や素材を応用したデザインの数々、『AXIS』読者の皆さんは要チェック!

ソニーの「Hana-Akari」は、自己発電型行燈(あんどん)の試作機。研究中の色素増感太陽電池をランプシェードに使っています。これぞクール・ジャパン!

▲ソニーの「Hana-Akari」は、自己発電型行燈(あんどん)の試作機。研究中の色素増感太陽電池をランプシェードに使っています。これぞクール・ジャパン。

なんともブキミな「腐る食品表示」という出品は、デザインユニットTO-GENKYOの提案。食品が発するアンモニアに反応して変化するラベルは、鮮度の「見える化」です。

▲なんともブキミな「腐る食品表示」という出品は、デザインユニットTO-GENKYOの提案。食品が発するアンモニアに反応して変化していくラベルは、鮮度の「見える化」です。

デザインコミュニケーションと銘打たれた各ブースは、14の企業・団体と、6つの学校がそれぞれ出展しています。会場をぐるりと取り囲むように配置されているので、順番に見て回るのもオススメですよ。

消火栓用ふた(写真は車道専用)は、日之出水道機器から。雨の日のバイクや自転車の事故原因で挙がる、濡れたふた上のスリップを減らすことに繋がります。

▲消火栓用ふた(車道専用)は、日之出水道機器から。雨の日のバイクや自転車の事故原因、濡れたふた上でのスリップを減らすことに繋げます。

今、話題沸騰中の電動ハイブリッド自転車「エネループ バイク」。三洋電機のeneloop universeブースで実車が見られます!

▲今、話題沸騰中の電動ハイブリッド自転車「エネループ バイク」。三洋電機のeneloop universeブースで実車が見られます!

海外からの来場者にも好評を博していた、パナソニック電工の照明「モディファイ」シリーズより。深澤直人さんによるデザインです。

▲海外からの来場者にも好評を博していた、パナソニック電工の照明「モディファイ」シリーズより。深澤直人さんによるデザインです。

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▲武蔵野美術大学のブースに、謎の飛行物体を発見! 果たして、その正体やいかに……

開催2日目となった29日(土)の今日は、さまざまな公開プレゼンテーションが11時から予定されています。エキスポステージスケジュールをしっかり予習して備えましょう。

クルマ関連のプレゼンは、29日(土)16時30分〜18時と、30日(日)14時10分〜14時50分など。会場とオンラインで「お祭り」感を演出する今年度のグッドデザインエキスポは、東京モーターショーに向けたヒントにもなりそうです。

▲クルマ関連のプレゼンは、29日(土)16時30分〜18時と、30日(日)14時10分〜14時50分など。会場とオンラインで「お祭り感」を演出する今年度のグッドデザインエキスポは、東京モーターショーに向けたヒントにも繋がりそうです。