デザインに行き詰まった時に効く本【5選】

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『ル・コルビュジエ 近代建築を広報した男 』
 暮沢剛巳 著(朝日新聞出版 1,260円)

「近代建築を広報した男」とサブタイトルにあるように、あまたあるル・コルビュジエ本とは一線を画し、メディア論の視点からこの巨匠をきろうという意欲作。二流画家?としての顔など、彼の知られざる一面も紹介しつつ、彼の作品と思想の流れを辿って行く。

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『家具と人 』
 萩原健太郎。太田あや 著/永禮 賢 写真(BNN 2,625円)

今話題のTRUCKやSTANDARD TRADEら、25名の家具作家・デザイナーたちのはじまりとこれからの物語。家具づくりを志した動機、志したものの全く食べれなかった頃、ひたすら試作と思索に明け暮れた時期、そして今とこれから……。読むだけで元気の出るストーリーの数々。巻末には、「家具づくりの学校案内」と「知っておきたい家具の基礎」を掲載。

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『トレインイロ』
 下東史明 著(朝日出版社 1,575円)

「鉄道のカラダは、こんなにもイロかった」。コピーライターとして活躍する著者が、日本全国の鉄道から、232の優れた車両デザインを選び出し、その“色”をページいっぱいに展開していくビジュアルブック。それぞれに付けられたコピーも秀逸。例えば、オレンジ色の入った阪神電鉄9300型。「もしやお前、ジャビットではないだろうな(怒)」と。

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『生活地へ 幸せのまちづくり』
 浜野安宏 著(学陽書房 2,100円)

数々のまちづくりに携わってきた著者が語る「地方都市再生のための行動作法」。はたらく、くらす、あそぶというトータルな生活ができる理想的な土地を“生活地”と呼び、その形成のためには、個人、社会、国がどうあるべきかを、現代の都市政策の問題点などをあぶり出しながら、探っていく。総選挙を前にとてもタイムリーな一冊。

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『デザイナーへの道を知る 30人の言葉』
 石田純子 著(美術出版社 2,100円)

箭内道彦や佐藤 卓ら、今最も活躍する30人のデザイナーが、悩み多き青春時代からトップデザイナーへ駆け上がるまでの道のりを語る。エピソードや成功への秘訣が、デザイナーを志す若者たちへの道しるべとなる1冊。