NEWS | デザイン誌「AXIS」
2009.07.02 18:53
AXIS 71号(1998年1・2月)の表紙に登場いただいたのは、カーデザインの巨匠、「マルチェロ・ガンディーニ Marcello Gandini」氏。ランボルギーニ・カウンタックやランチア・ストラトスなど一連のスポーツカーは言うまでもなく、氏が手がけた数々の名車のデザインは、世界中のカーデザイナーに多大な影響を及ぼしてきました。
そんな氏のインタビューから、現在のカーデザインの状況にも当てはまる言葉などを。
「動くモノなら何でもデザインします……(笑)」
「ミウラとカウンタックではデザインのアプローチが全く違います。……カウンタックは結果が読めないなかで進めていった。……すでに売れているクルマと全く新しいクルマの違いです」
「小型車の必要性は確かにあると思います。街に大きなクルマは必要ありません。……私自身はスーパーカーを持っていないんです。よく誤解されるのですが(笑)」
「やりたいことができるのは、やはりショーカーやスポーツカーです。しかし、今は企業も失敗が許されないから、冒険がしにくい。そんな時代です」
マルチェロ・ガンディーニ/1938年イタリア生まれ。フリーのデザイナーとして活動を開始後、65年よりベルトーネのチーフデザイナーとして「ランボルギーニ・ミウラ」をはじめ数々の名車を手がける。なかでも70年の「アウトビアンキ・ルナバウト」のウエッジシェイプなボディラインは強烈な印象を与え、以後スーパーカーに代表される彼のデザインコンセプトは、世界のカーデザインに大きな影響を及ぼしてきた。80年にフリーとなった後も、「シトロエンBX」や「ランボルギーニ・ディアブロ」「マセラッティ・ギブリ」など、幅広いカテゴリーのクルマを手がけている。