香港デザインセンターが主催するアジアデザイン賞（DFA: Design for Asia Award）が2009年度の作品を募集中だ。申し込み締切は7月15日まで。

2007年1月から2009年7月15日までの期間に、1カ国以上のアジア市場に商業製品として投入されたプロジェクト/デザイン製品を対象とし、「アパレル/アクセサリー・デザイン」「コミュニケーション・デザイン」「プロダクト/工業デザイン」「環境デザイン」の4分野18カテゴリーの中から、それぞれ「DFA金賞」「DFA銀賞」「DFA銅賞」「DFAメリット賞」の4賞が選出される。

このアジアデザイン賞、日本での認知度はまだそれほど高くはないが、企業やデザイナーにとっては、中国をはじめとするアジア市場へアピールするための絶好の機会となる。同賞の表彰式が行われる、12月開催の香港ビジネス・オブ・デザイン・ウィークでは、欧米から政府機関をはじめ、著名デザイナーらが多数参加し、フォーラムや展覧会を繰り広げる。いかに中国市場が注目されているかが実感できる場でもある。

過去の日本の受賞作品をいくつかあげてみると、「ヤマハ・パッソル」「KDDI・のメディアスキン」「小田急電鉄ロマンスカー50000VSE」「ふじようちえん」「旅館・藤屋」など、多彩な顔触れがそろう。

それに、受賞作品は決して大企業によるものばかりではない。さまざまな問題を抱えたアジア各国からの審査員が、ビジネスだけでなく、アジアの社会や生活様式にいかに影響を与えたか、サステイナブルであるか、などの視点で審査を行い、アジア発のデザインを世界へアピールする場でもある。

応募に関する詳細は同アワードのホームページまで。