NEWS | プロダクト
2009.03.07 16:44
ケアホルム、ヤコブセン……といった巨匠たちの作品を手がけてきたフリッツ・ハンセン社のコレクションに、初めて日本人デザイナーの名前が刻まれました。
紺野弘通さんがデザインした「RIN」チェアです。その発表会が都内の北欧レストランであったので、紺野さんのプレゼンテーションを聞きに行ってきました。
紺野さんと初めて会ったのは、彼がロンドンのロス・ラブグローブの事務所にアシスタントとして勤務していたときです。2年ほどここで働いた後、2002年に独立。現在は、海外メーカーとの協業を中心に活躍されています。
今回の「RIN」チェアは、2004年後半から始まったプロジェクトで、完成までに、実に4年近い時間がかけられています。インジェクションモールディングによって成型された座面はポリプロピレンですが、加工やファルムの精度を上げることで、人を包み込むような優しさを醸成しています。
「人の身体が心地よいと思うデザインを目指した」と紺野さんは言います。そして、「その答えは紙の上では見つからない、身体に答えを求めようと考え、デザイン検討の大半をスケッチではなく、原寸モデルで行いました」とも。
カラーバリエーションタイプ(座面・スタンドの)も含め、9月までに順次モデルが拡充され、最終的に16種類が揃う予定だそうです。