SINCE 1981 <br/>デザインの求心力と遠心力

特集

SINCE 1981
デザインの求心力と遠心力

「AXIS」は1981年、「デザインの時代に新しい座標軸(アクシス)を」という想いのもとに創刊し、今年で40年を迎えました。創刊以来、積み重ねてきた号数は通巻で212になります。
 この40年、デザインは徐々に領域を広げ、より広範な技術や手法、アプローチを網羅しつつ、地域、コミュニティ、教育など社会のさまざまな局面で求められるようになってきました。
一方、デザインという言葉が広く普及したのとは裏腹に、実像が十分に伝わっていないのではないかという新たな課題も浮上しています。
 213号目となる本号では、社会提案や生活提案といった創刊当初の想いに立ち返り、この40年のデザインの歩みを振り返るとともに、本質的な価値をともなうデザインが今後、社会のどのような領域やシーンでいっそう求められていくのかを探ります。

Vol.2132021年09月01日 発売
定価:1,800円
表紙:木村浩康(フロウプラトウ)、塚本裕文(フロウプラトウ)

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016

AXIS 40th COVER:ザ・メイキング・オブ・ストーリー

「AXIS」の40年をデフラグする

40周年号の表紙は、デジタルテクノロジーを駆使したコミュニケーションやグラフィックデザインを展開するフロウプラトウ(旧ライゾマティクスデザイン)のアートディレクター、木村浩康らを迎えて制作された。“データドリブン”なものづくりを行う木村が表紙のアートワークに選んだモチーフは「デフラグ(デフラグメンテーション)」。
本誌デザイン統括の入澤花絵に、制作に携わった木村と同社プログラマーの塚本裕文、AIによる映像や画像の解析を専門とするインテリジェンスデザインの末廣大和を加えた4名が、今号の表紙に込めた想いを語る。

「AXIS」の40年をデフラグする

019

Chapter 1

デザインクロニクル 1981–2021

本誌記事を軸に世の中のできごととデザインの視点から41年間のトピックを抽出しました。作業を開始してはたと気づいたのは、記事の多くがデザイナーの想いの詰まったプロトタイプだったり、計画段階の
コンセプトだったりと年月では表せないもの。その意味で本章の年表は「AXIS」の一部でしかありませんが、それでも変わりつづけるデザインのありようを縦横に眺めることで感じてもらえるのではないでしょうか。

デザインクロニクル 1981–2021

061

私とAXIS、私とデザイン

「デザイン」という言葉が縦軸だとすれば、誌面に個性や彩りを与えてくれた横軸は、数々のデザイナーやその道のスペシャリストたちの活動です。そんな彼らに「AXIS」とのエピソードやデザインへの想いを語ってもらいました。

田根 剛、八木 保、田川欣哉、水戸岡鋭治、三宅一生、佐藤オオキ、堀切和久

私とAXIS、私とデザイン

065

Chapter 2

AXIS40年のグランドプラン

「AXIS」という座標において、この40年の間、どんな軌跡が誰によってどんなふうに描かれたのでしょうか。約3万ページに及ぶバックナンバーをめくると、時代の流れとともに動く、人々の創造活動のうねりが見えてきます。1枚1枚の多様なページから「デザインの時代」を俯瞰します。

AXIS40年のグランドプラン

106

私とAXIS、私とデザイン

「デザイン」という言葉が縦軸だとすれば、誌面に個性や彩りを与えてくれた横軸は、数々のデザイナーやその道のスペシャリストたちの活動です。そんな彼らに「AXIS」とのエピソードやデザインへの想いを語ってもらいました。

ダン・ローズガールデ、ミケーレ・デ・ルッキ、長澤忠徳、ネリ&フー、坂 茂

私とAXIS、私とデザイン

111

Chapter 3

未来のデザイナーに求める視座

世相や情報技術などデザインを取り巻く環境が移ろいゆくなかで、これから活躍するデザイナーたちに「AXIS」が大事にしてほしいと願うのは「社会教育」「地球環境」「身体性」という3つの視座です。オピニオンリーダーたちの声を通して、これら3つの視座からのぞける世界を、自分ごととして捉えてもらえることを願っています。

青木竜太、アトリエNL、阿部憲嗣、岩渕正樹、牛込陽介、牛場潤一、遠藤 謙、加藤貞顕、齋藤帆奈、ジョン・マエダ、シリル・ザミット、ダヴィデ・ファッシ、竹原あき子、太刀川英輔、長嶋りかこ、長門康之、林 眞理、ファーフ・デザインスタジオ、マイコテック ラボ、前田育男、真崎 嶺、マチルダ・ボエルハウエル、三澤 遥、水口怜斉、山入端佳那 、横井康秀 、横山いく子 、吉泉 聡

未来のデザイナーに求める視座

112

対談/土田貴宏(デザインジャーナリスト)×津久井五月(SF作家)

デザイナーに求める時代性と社会性、その方向感

「AXIS」がデザイナーに向ける3つの視座。その意義や可能性について、デザインをめぐる歴史や思想、動向を見てきたふたりの論客に話を聞く。国内外のさまざまなデザインを言葉に置き換える両名が見るものとは?

デザイナーに求める時代性と社会性、その方向感

130

養老猛司インタビュー

諸行無常の世に生きること

約30年前、東京大学医学部教授として解剖学の現場に立ち、脳をひとつのメタファーに世の中のあらゆる事象を捉えていた養老孟司。その後、「バカの壁」がベストセラーとなり、より多様で思索的な尺度を持って世を見つめてきた。現時点から、同氏に再び話を聞いた。

諸行無常の世に生きること

148

対談/土田貴宏(デザインジャーナリスト)×津久井五月(SF作家)

必要なのは、未来に続く活動のコンセプト

「AXIS」がデザイナーに向ける3つの視座。その意義や可能性について、デザインをめぐる歴史や思想、動向を見てきたふたりの論客に話を聞く。国内外のさまざまなデザインを言葉に置き換える両名が見るものとは?

必要なのは、未来に続く活動のコンセプト

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