nendoとTakram

特集

nendoとTakram

これまでほとんど接点がないというふたつのデザイン組織を今回取り上げるのは、それぞれの活動に次世代デザイン組織のロールモデルとしての可能性を見出しているからに他ならない。両社とも近年、企業の事業課題や新規事業の立案に関わる機会が増えているという。一方で、互いに「ものづくり」に対する強い信念をもち、それこそが新しい価値創造を目指す自分たちの活動の原動力であるとも話す。日本のデザイン界の雄として、両社をライバルと見る向きはある。しかし、デザインを取り巻く変化に翻弄されることなく、物事の本質を見極め、愚直にものづくりと向き合って活動領域を広げてきたことなど、共通点は少なくない。本特集は、日本から新たな地平に踏み出そうとする、デザイン組織の道標でもある。

Vol.2152022年01月01日 発売
定価:1,800円
表紙:入澤 花絵(アクシス)

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020

nendoとTakramが大切にしている
10のキーアイデア

ここで紹介するのは両社のデザイン指針とも言えるキーアイデア。変化を追い求める価値観とは異なる、維持する価値でもある。それぞれが密接に絡み合い、新たなデザインが発想されている。

nendoとTakramが大切にしている<br/>10のキーアイデア

022

The Design World of nendo

 

The Design World of nendo

026

The Design World of Takram

 

The Design World of Takram

030

nendoのあゆみ、Takramのあゆみ

 

nendoのあゆみ、Takramのあゆみ

036

人材とそれを生かす組織運営

共にスタッフ数が50名を超え、その陣容も多彩なnendoとTakram。若手から中堅やベテランまでどんな人材がスタジオの活動を支え、未来を担うのか。赤坂と表参道のオフィスに5日間通い詰め、nendo7名、Takram10名、計15時間17名に話を聞いた。これまでメディア露出の少なかったスタッフを中心に紹介するとともに、人を生かす組織運営に迫る。

人材とそれを生かす組織運営

046

海外拠点の違いに見えたデザインの源流

日本を核としながら、海外にも着実に足場を築いているnendoとTakram。nendoはミラノと上海、Takramはロンドン、ニューヨーク、上海にそれぞれ拠点を設け、ローカルなプロジェクトや現地市場の需要に応じたデザイン提案などを行っている。両社は今後どのように海外ブランチを展開させていくのだろうか。海外拠点の担当者らに話を聞いた。

海外拠点の違いに見えたデザインの源流

052

共創プロジェクトから見える、独自のデザインメソッド

「今までにない価値を創造する」。これまで多くの企業と共創してきたnendoとTakramは、高精度なアウトプットを目指す目的について、図らずも同じ言葉を口にする。一方、革新的な製品やサービスを生み出す手法には、それぞれに“ らしさ” ともいえる独自性が伺える。近年取り組んだプロジェクトを通し、両者のデザインアプローチを紐解いてみた。

共創プロジェクトから見える、独自のデザインメソッド

060

クライアントが語る

手がけるプロジェクトの数も種類も幅広いnendoとTakram。各シーンで協業するパートナーたるクライアントとの出会いから関係性にいたってもさまざまなストーリーがあるだろう。そんなクライアントたちの言葉から浮かび上がる両社の「らしさ」があるはずだ。

青井 浩(丸井グループ代表取締役社長、代表執行役員、CEO)
黒田英邦(コクヨ代表取締役社長)
畠山陽二郎(経済産業省 商務・サービス審議官)
松本恭攝(ラクスル代表取締役社長CEO)

クライアントが語る

064

佐藤オオキ インタビュー

これからどんなものを社会に生み出せるのか、20年間で今がいちばんワクワクしています。

創業から20年を迎えたnendo。世界中から依頼が舞い込む、押しも押されもせぬデザイン事務所となった今も、「デザインの可能性を広げたい」という好奇心は衰えない。一方で、組織も人も生き物。いずれ訪れる組織と自身のピークにどう対処するかという、新たな課題に向き合う時期にも来ているという。

これからどんなものを社会に生み出せるのか、20年間で今がいちばんワクワクしています。

070

We are nendo

 

We are nendo

072

Takram インタビュー

やっていくなかで自分たちが知らなかった新しい可能性がきっと見つかる。
そこが僕らのルーツ。

社会構造が大きく変わり、求められる人材も多様になるなか、専門性を超えた複眼的な思考をもつ「越境人材」を束ね、社会変革を企業とともに創造するTakram。彼らが見据える未来のデザインとそれを生み出す組織のかたちとは。

やっていくなかで自分たちが知らなかった新しい可能性がきっと見つかる。<br/>そこが僕らのルーツ。

078

We are Takram

 

We are Takram

006

Close-Up

M+(Hong Kong)

LEADERS

森田真生(独立研究者)

086

Sci Tech File

海に漂い、岩に封じ込められた放散虫の謎に満ちた美の摂理

092

Insight

ドバイ万博に出現した緑の実験場

—サラダ・ドレッシングが描く新しいランドスケープデザイン

098

Insight

SANU CABINが示す、山とつながる建築

104

Insight

「Subconsious」展に、彫刻家 篠田守男を見る

110

Insight

ロープのない次世代のエレベータ

—建築を根底から変える“モビリティ”とは?

116

& DESIGN

フード(君島佐和子)、インテリア(土田貴宏)、ビジネス(長谷川敦士)、アート(太田睦子)

121

クリエイターズナビ

エスディオ・エレロス、ニューライトポタリー、青栁貴史、尾形一郎・尾形 優、ジョニー・チウ

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