企画展
「Whimsical Forces
─時のかたち─」広川泰士写真展
開催期間 | 2005年01月07日(金)〜2005年01月23日(日) |
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時間 | 11:00〜19:00(最終日は17:00まで) |
会場 | AXISギャラリー+AXISギャラリー・アネックス |
参加費 | 無料 |
アクシスギャラリーでは、写真家、広川泰士氏の展覧会を開催いたします。悠久の時の創造物である巨大な岩と、何十億光年かけて地球に届く星の軌跡を収めた「TIMESCAPES-無限旋律-」で知られる広川氏ですが、本展ではスケールを一転、ごく身近にある枯葉に視線を向け、移ろいゆく時と、その瞬間を表現しました。一枚の葉は、芽吹いては枯れ、土に還り、また新たな生命を育む、永遠の時の流れを象徴しています。
自然の循環の輪は、遠い過去から未来まで、無数の〈今〉という瞬間で繋がって いる。生命もまた、水のように姿を変えながら、その輪の中を、ずっと巡って 行くのだと思う 広川泰士
アクシスギャラリー(4F)では、デジタルプリント(エプソン・ピエゾグラフ)により人物の大きさ(180cm)に拡大された35点の作品が、来場者を取り囲むように展示され、そのインスタレーションから、見なれているはずの葉がそれぞれ個性とキャラクターを持った存在として見る者に迫ります。朽ちゆく過程で虫に喰われ、葉先が反り返ったその姿は、老成した男性あるいは優雅な女性や昆虫の姿など見る者のイマジネーションをかきたて、自然が持つ「Whimsical Forces=きまぐれな力」に驚かされることでしょう。
今回デジタルプリントで制作される作品は、これまでモノクロ銀塩プリントを追及してきた作家による新領域への挑戦であり、最も再現が難しいとされるモノクロの微妙かつ繊細なグレートーンの表現を体現しました。作家と技術、オペレーターとの共同作業により生み出された作品は、オリジナルプリントとは異なるものとして、アナログやデジタルといった領域を超え、まったく新しい表現手法の可能性を感じさせます。 また、メディアアーティスト浅野耕平氏とのコラボレーションによるインタラクティブな作品も展示されます。この作品は、来場者が参加することで成立し、「Whimsical Forces」を体感できるものです。
アクシスギャラリー・アネックス(B1F)では、4Fで展示されている作品のオリジナルプリントとともにこれまで広川氏が撮りためた、植物をモチーフとした「Planet Plants−惑星植物−」を展示します。 本展を通じて過去、現在、そして未来へと続く生命の連鎖と人間の想像を超えた、自然がもたらす力を感じ取っていただければ幸いです。
主催 | 株式会社アクシス、広川泰士写真展実行委員会 |
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協賛 | コダック株式会社、サントリー株式会社、株式会社資生堂、日本通運株式会社、株式会社レキシントン、DEPT |
協力 | セイコーエプソン株式会社、特種製紙株式会社、株式会社PCM竹尾、株式会社堀内カラー |
※本展は、社団法人企業メセナ協議会の認定を受けています。 |