藤原 大 講演会
<br/>「Rondo(ロンド):ものごとの始まりと終わりをつなげていく仕事」

AXISフォーラム 第37回

藤原 大 講演会
「Rondo(ロンド):ものごとの始まりと終わりをつなげていく仕事」

日時2011年06月09日(木) 19:00-20:30(終了後に懇親会あり)
会場AXISギャラリー
参加費1,000円

藤原 大

多摩美術大学デザイン学部染織科卒業。2000年三宅一生とともにブランド「A-POC」をスタート。A-POCが2000年度グッドデザイン大賞を受賞。03年度毎日デザイン賞を受賞。06年秋ISSEY MIYAKE クリエイティブディレクターに就任。A-POCプロジェクトで構築された服づくりの考えを、ISSEY MIYAKEブランドに組み込み「A-POC INSIDE」シリーズとして進化させる。11年3月に発表したAUTUMN WINTER 2011パリコレクションをもって発表の場を締め括り、今秋まで新たなデザイナー及びそのチームをサポートする。

A-POCなど最新のテクノロジーで「一枚の布」というブランドコンセプトを継承・進化させる一方で、消えかかっている素材や伝統技術を、デザイン力や先端技術でつなぎ、新たな服へ還元する取り組みも積極的に展開してきた藤原大氏。2011年秋冬パリコレクションの発表をもって約5年間に及んだ「ISSEY MIYAKE」におけるクリエイティブディレクターとしての活動を締め括りました。
「Rondo(ロンド )#2」と題された最後のショーでは、「最小限の素材でいろいろな表現ができることを見せたかった」と語るように、一本のテープを繰り返し折り畳みながらさまざまな服のフォルムを探る手法を披露。ものづくりの川上に近いところで服のフォルムを完結させることで、工程と素材の無駄を減らすなど、サスティナビリティにも通じたアイデアは、現在の社会環境下において「創造」することの意味を問うものとも言えます。
そんな藤原氏が、最後のコレクションに込めた思いやテキスタイルを始点とした服デザインの可能性、そして「色」を中心にとらえた活動などについて語ります。