スピーカー内蔵のLED電球が市場に登場して数年。私たちの生活の中に、「光」と「音」のコンビネーションが当たり前のように存在するようになりました。ソニーモバイルコミュニケーションズが開発した「LSPX-101E26」はBtoB市場を意識したスペック。プライベートな空間だけでなく多様なパブリックシーンでの使用を可能にしています。従来製品「LSPX-103E26」から、全光束(光源がすべての方向に放射する光の量)が20%アップ、光の色は温かく落ち着きのあるものにし、さらにRGBのカラーチェンジを省くという3点の変更を加えました。オーディオ機器メーカーとして実績の高いソニーとしては、「灯具として必要なクオリティを実現しつつ、音として良いものをつくる」という意識があったとのこと。
そして、光とともに「音の溜まり」をつくることで、人の行動を制約しないものにしたいという想いが込められています。食事のシーンにはペンダントライト、作業や勉強のシーンにはデスクライト、というように照明の形で想起される人の行動がありますが、そういった“縛り”から音の誘導によって人々を解き放とういう考え方なのです。これは照明器具を形や種類で選択するというだけではなく、音という新たな要素も加えて、光を選択するという提案でもあります。商業施設市場で実績のある照明メーカー、大光電機とのコラボレーション企画も生まれており、LSPX-101E26と数種類の照明器具とのセット販売も予定されています。
「大光電機の光へのこだわりと、ソニーの音へのこだわりが融合し、新たな空間の提案が可能になる」と大光電機の担当者は言います。「BtoB市場の空間デザインにおいて、音の可能性を感じていて、これをさらに引き上げていきたい」とソニー担当者。光と音が1つの媒体となり、五感にうったえかけるものとして、さらに期待が膨らみます。
取材協力 : ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社
大光電機株式会社