© ISSEY MIYAKE INC.

東京のISSEY MIYAKE GINZA | CUBEおよび、京都市中京区のISSEY MIYAKE KYOTO | KURAでは、特別展示「水を味わう 水を纏う “Savor water, Embracing water”」が2025年5月1日（木）より開催する。

同展では、料理家 横山夫紀子と写真家 秋元 茂による共著『百味菜々』に収録した写真をとともに、だしや野菜の香り、音、そして昆布を想起させる「ほぐし絣」を使用したインスタレーションを展示。身体感覚を刺激しながら生命としての水を感じる展覧会だ。

身体を外界から守るものが住空間であり、身体を包むものとして衣服が存在する。そうして包まれる身体の内側は食で満たされて、食もまた水で構成されている。地球を絶えず循環する水は、生命の源であると同時に、「包む／包まれる」ことで育まれる人間の暮らしの中心に位置する。

横山は、こうした人間と水、そして食のあり方に独自の視点でアプローチ。同氏が手がける料理は、そのほとんどで野菜を使い、いわゆる「和食」というカテゴリーを超えた、より根源的な自然の風土に根差す。そうした活動が反映された『百味菜々』には、生命力がみなぎるような素材の写真が収められている。展示をとおして、衣食住の領域を超え、すべての根源にある水の存在を心身で捉え直す機会となるだろう。

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