多彩なアーティストが万博会場を彩る
「OPEN DESIGN 2025『EXPO WORLDs』」始動

先ごろ開幕した2025年大阪・関西万博において、モニュメント、アート、サイン、サウンドなどを通じて、会場全体に彩りとにぎわいを創出するプロジェクト「OPEN DESIGN 2025『EXPO WORLDs』」がスタートした。

OPEN DESIGN 2025『EXPO WORLDs』は、会場をひとつの大きな「いのち」として捉え、会場全体を華やかに演出する取り組みである。3つの要素で夢洲の万博会場を飾る「会場ドレッシング」と、夢洲の万博会場を包み込む「会場サウンドスケープ」の2つのパートで構成される。

会場ドレッシングでは、「いのちの循環」というコンセプトのもとにビジュアルデザインを展開。「EXPO2025 Dressing」と題し、会場各所にモニュメントやフラッグ、サイン、アートなどの装飾を配置して、あらゆるデザインに「八百万(やおよろず)のいのち」が宿り、空間全体に生命が吹き込まれる光景をつくり上げる。

「EXPO2025 Dressing」EXPO2025モニュメント。タイポグラフィは三重野 龍が担当。

「EXPO2025 Dressing」ミャクミャクモニュメント「いらっしゃい」。

「EXPO2025 Dressing」ミャクミャクモニュメント「ワクワク」。

「EXPO2025 Dressing」2.5Dモニュメント。

「EXPO2025 Dressing」3D遊具モニュメント。

「EXPO2025 Dressing」フェンスカバー。

路面には、訪れる子どもたちのためにデザインされた遊び心あふれる案内サイン「Co-MYAKU Sign」が敷き詰められている。ケンケンパ、あみだくじ、ペア探し、アンビグラム(逆さにしても見える絵)、ストーリー仕立てのものなど、思わず体を動かしたくなる楽しい仕掛けを散りばめた。

「Co-MYAKU Sign」

また、アートプロジェクト「Co-MYAKU’25」には25組のアーティストが参加。会場の壁や床に、各自が個性や技法を活かして「八百万(やおよろず)のいのち」を描いた。これらの作品群は、単に賑わいを生む装飾であるだけでなく、多様な才能が響き合いながら、未来の「いのちのかたち」を共創する試みにもなっている。

アートプロジェクト「Co-MYAKU‘25」。

一方、会場サウンドスケープは、「いのちのアンサンブル」というコンセプトのもと、会場をいくつかのエリアに分け、クリエイティブチームと7名のアーティストが共創。それぞれに異なる音のデザイン、多種多様なサウンドで会場全体を盛り上げる。End

サウンドデザインを担当したアーティストは、三浦康嗣、evala、HIROSHI WATANABE a.k.a KAITO、KEIZO machine、Kuniyuki Takahashi、masayoshi fujita、Midori Hiranoの7名。