NEWS | 展覧会
2025.04.09 10:58
東京・六本木の国立新美術館では、展覧会「DESIGN MUSEUM JAPAN 展 2025~集めてつなごう 日本のデザイン~」が2025年5月15日(木)から5月25日(日)まで開催される。
京都(京都府)リサーチの様子・ヒラギノ明朝体の原字
京都(京都府)リサーチの様子・鉄眼版一切経版木
独自の生活文化が根づく日本では、豊かな物語をもつさまざまなデザインが生み出されてきた。しかし、なぜ日本にはデザインミュージアムが存在しないのか。そんな問いを出発点とし、これまでに多くのデザイナーたちが日本初のデザインミュージアムの実現に向けてさまざまな活動を展開してきた。
そのひとつが、2020年からNHK Eテレで放送された番組「デザインミュージアムをデザインする」である。第一線で活躍するクリエーターたちに「日本にまだないデザインのミュージアムをあなたがつくるなら、どんなものをつくりますか?」と問いかけ、その答えを探ってきた。
そこで見出されたのは、「日本各地に点在する、素晴らしい〈デザインの宝物〉を所蔵する館や組織をネットワークし、その集合体を〈デザインミュージアム〉と呼ぶ」というアイデアである。つまり、日本全体が〈デザインミュージアム〉になる、という考え方だ。
これを受けて、2021年からは特集番組「デザインミュージアムジャパン」が放送されている。これまでに全国27の地域において、日常の暮らしのなかで育まれた〈デザインの宝物〉を、クリエーターたちとともに紹介してきた。
大田(島根県)リサーチの様子・石州瓦
大田(島根県)リサーチの様子・大森町の家並み
今回の展覧会では、「デザインミュージアムジャパン」を通じて、2024年度にクリエーターが各地で探した〈デザインの宝物〉を紹介。菊地敦己(グラフィックデザイナー)、宮永愛子(現代美術作家)、塚本由晴(建築家)、五十嵐久枝(インテリアデザイナー)、菱川勢一(映像工芸作家)、深澤直人(プロダクトデザイナー)、宮前義之(デザイナー)、佐藤 卓(グラフィックデザイナー)ら8名が参加する。地域の魅力を発信し、日本全体をひとつの〈デザインミュージアム〉として浮かび上がらせることを目指している。
DESIGN MUSEUM JAPAN 展 2025~集めてつなごう 日本のデザイン~
- 会期
- 2025年5月15日(木)~5月25日(日)
- 時間
- 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
※金曜日は20:00まで。
※5月15日(木)は15:00開場。
※5月20日(火)は休館。 - 観覧料
- 無料
- 会場
- 国立新美術館 3階 展示室3B
(東京都港区六本木7-22-2) - 参加クリエーター
- 菊地敦己(グラフィックデザイナー)
宮永愛子(現代美術作家)
塚本由晴(建築家)
五十嵐久枝(インテリアデザイナー)
菱川勢一(映像工芸作家)
深澤直人(プロダクトデザイナー)
宮前義之(デザイナー)
佐藤 卓(グラフィックデザイナー) - 詳細
- https://design-museum-japan.jp/open/
天理(奈良県)リサーチの様子・氷室跡の窪地
天理(奈良県)リサーチの様子・復元氷室
米子(鳥取県)リサーチの様子・大漁旗
米子(鳥取県)リサーチの様子・大漁旗の彩色